昔の人はどうやって布を切ってたの?
ある日ふと昔の人はどうやって布を切ってたのだろうかと気になりました。
細かいことが気になってしまうのが、僕の悪い癖(ドラマ 相棒)
じゃないですが、気になってくると調べたくなってきます。
まあ、だいたい所有した時点で満足するのですが。
社会科の授業か何かで縄文時代は黒曜石を槍の穂先や鏃(やじり)にしたり、包丁にしたりしていたと聞いた気がするので、布(革)とかも切れるんじゃない? と思いました。
そして実際に黒曜石を取り寄せて試し切りしてみました!
実際に試し切りしてみた生地
シーチング
ツイル
別珍
スラブドビー
エナメル合皮
厚手の合皮
2WAY(レオタード)生地です。
切れるように薄く割る
角が大きいと切れないので、カミソリのように薄い辺が出来るように割ります。
薄ければ薄いほど切れ味が上がりますがちょっとの力で欠けそうです。
けが防止
刃として使う辺以外を、怪我をしないようにマスキングテープでくるみました。
実際にカットしてみる
シーチング
最初切りにくいなあと思ったのですが、コツをつかめば簡単に切れました。
ツイル
ツイルも、薄い刃の石出来れば簡単に切れました。
別珍
毛羽のある少し厚みのある素材。
こちらも簡単に切れました。
破片の割れ具合で切れ味が変わるようです。
スラブドビー
節のある繊維で織られた甚平やゴムパンツとかに会う普通地。
これも抵抗なく切れました。
エナメル合皮
ニットの表面にエナメル風の加工がされた薄手の合皮
摩擦がすごいので織物の生地に比べれば切りにくいですが、切れます。
厚手の合皮
フェルト状の生地の表面に革のような加工がされた厚手の生地。
別珍の2倍程度の厚さ。
これも摩擦がすごいですが切れ味のいい刃のある破片だと、一旦切れだすと切り口もきれいに切れました。
2WAY(レオタード)生地
縦横によく伸びる生地
縄文時代にはないでしょうが色んな特徴の生地を切ってみたかったので切りました。
伸びるので切りにくいですが、ゆっくりですが切れました。
結論
黒曜石で布は切れます!
ただ、平らで削れないカッターマットがあるから簡単ですが、のこぎりもカンナもない時代にまっすぐ平らな板を用意できるのかと。
下敷きがない状態で綺麗に切るのは結構難易度が高そうです。
刃物を試してみたら次は生地も気になりますが、当時の生地がどんなものか分りません。
綿が一般的に使われるようになったのは江戸時代かららしいです。
神戸ファッション博物館の方曰く、昔の生地は麻以外にも色んな植物の繊維が使われていたそうです。
そうなると布を織る前に植物から繊維を取り出す所からしないといけなくなりそうなので、なかなかそこまでは手が出せそうにありません。(アレルギーで自然豊かな所に1時間もいるだけで肌がまけて翌日かさぶたが出来る人)
繊維となる植物を叩いて泥につけて腐らせて強い繊維だけ取るらしいのですが、確実にアレルギーでぶっ倒れそうです。