あくまで洋裁方式の作り方です。ミシンで縫うことを前提にしています。
※この作り方はコスプレや演劇のための衣装を短時間で安く作りたいという人のためのものです。洋服と着物がそれぞれ専門店があるように、洋裁と和裁では学ぶ学校も別な異なる専門分野ですのでご了承ください。
縫い方
服のつくり方なんてさっぱりという方は洋裁漫画をサラッと読んでおくといいかも
裁断した全てのパーツの端をほつれ止めをする。
型紙に指定された場所の裏に接着芯を貼る。
お洋服に模様や刺繍を入れたい場合はこの時点で入れておくと楽です。
図の色の意味
■表 ■裏
布はしのほつれどめ
部分名称
前身ごろ 後身ごろ おくみ えり そで おび おはしょり
肩上げを縫う
子供さんのゆきたけをはかります。
ゆき丈とは図の赤い部分の長さです。
背中の首の付け根のグリグリした骨から、手首の骨までの長さをはかる。
本来は試着させて子供の身長に合わせて調整するのですが
昔と違い今は生地が安いのでお子さんのジャストサイズもしくは少し大きめで作ると思うので先に縫う方式にしています
子供用の着物はこのように肩をたたんで腕の長さに合わせて調節できるようになっています。型紙通りにつくると、ゆきたけは31.5cmです(生地なので多少誤差はでます)
お子さんのゆき丈が、31.5cmと異なれば肩の谷折りの線をずらすだけでOK。
長くしたければ5mmえり側に谷折り線をずらせば1cm長くなります。
2cmの場合は1cmずらす。
短くしたければ逆に谷折り線を脇側にずらすとよい。
実際は0.5~1cm位の違いならば変えなくてもそう目立ちません。
お子さんが大きくなったらこの肩あげを狭くしたり、なくしたりして大きくすることができます
おくみを縫う
前身頃の型紙に入っているラインを裏が見えるように折り縫う。前身頃の中心を三つ折にして縫いとめます
縫いしろは表から見て左に倒しておきます
倒す後中心を縫う
身頃を内側同士が表になるように重ねて、後中心を縫う
アイロンで背中心の縫い代を両方とも表から見て左に倒します。
えり付けの下の部分を三つ折りします。
襟を縫う
えりを内側が表になるように重ねて縫う。
広げて縫い代は中心から左右に折る。
えりをアイロンで折る。
両端の縫い代を1㎝折り、さらにそれを真半分に折る。
えりのカーブの所に切り込みを入れてください。
切り込みを入れることで、縫い代のラインをまっすぐにすることによって、直線のえりが縫いやすくなります。
このとき縫い代をまっすぐにする分、肩側の身頃がだぶつきますが、つまんだりしないように気をつけて縫う。
切り込みは縫い代の内側まで(0.7~0.9cm位)でとめるね。
えりの中心と、身頃の背中心を合わせる。
身頃の表側に、えりを裏を表にして重ねる。
中心から左、また中心から右と縫っていくと綺麗につけやすいです。
襟の先を縫う
衿の中心の折り山を裏向きに折り返す。
余分を切る。
衿の裏の赤い部分を手縫い(まつりぬい)でおもてに目立たないように縫う。
でもこだわらなければおもてからミシンで縫ってもよいです
まつりぬいまつり縫いのしかた
そでを縫う
表を上にした身頃の上に裏を上にしたそでを重ねる。
前後を「袖つけどまり(型紙のBの印の所)」まで縫う
縫い代は左右に広げる。
そで口(型紙の(4))のところをあけておいてください。
そで口の下からそでの下まで縫う。
縫い代は後にアイロンで折る。
そでくちの縫い代を三つ折して縫います
先にアイロンで折り目を付けて縫うと楽ですよ
脇を縫う
型紙にある見八つ口をあけて脇をまっすぐ縫います。
そでのわきの下(みやつ口)とそで付けの下を縫い代をアイロンで内側に折り、縫う。
手縫いでも良いですし、こだわらなければミシンでどうぞ。
すそを縫う
すそを三つ折して縫う。
腰上げを縫う
型紙の山折りの線で折る。
谷折りの線の所を手縫い(二目落とし)で縫う。
二目落としとは
表裏
断面
目立つ所に出る縫い目がほんの少しだけになる縫い方。
図のように折り曲げて両方表の場合、そでのある側が表の縫い目になるようにする。
共襟(かぶせえり)を縫う
上下左右の縫い代をアイロンで折る。
かぶせえりの中心とえりの後ろ中心を合わせて待ち針で固定する。
手縫い(本ぐけ)でえりにかぶせえりを縫いつける。
本ぐけ
かぶせえりとえりの端を交互に0.5~1cm間隔で縫う。
表にあまり縫い目の見えない縫い方ですかぶせえりをえりにそって折り、まつる
まつり縫いの仕方
紐を縫う
アイロンで両端の縫い代を折る。
さらに半分に折る。
真ん中の折り目と逆向きになるように折り両端の縫い代を縫う。
表に返して端殻5mmくらいの所を縫う。
ひもを付ける
100cm位までは
えりにひもを裏を上にして1~2㎝重ねる。
反対側に折って端をほんぐけかミシンで端から5mm位の所を縫う。
お好みでひもの付け根に刺繍を入れる。
左右両方につけてください。
完成です
この型紙で作りました
上記の型紙に組み合わせてデザインを変更できます
いるもの
□ 表生地
□ 生地にあった色の糸
□ 接着芯 15cm~
オススメの生地
綿サテン 淡い光沢のある薄手の綿生地。
とても縫いやすいです。
和柄も結構あります。
和調生地 和柄がプリントされた生地の総称
大体綿生地なので張りがないので洗濯のりなどで張りを出してください。
シャンタン
縦がふしのない糸、横がところどころに節のある糸で織られた平織物。
素朴な風合いのある生地。
優しい感じ、機械的な雰囲気を出したくないときに。
綿ツイル どこの手芸店でも手に入りやすい生地で縫いやすいです。
綿100%なのでどうしてもシワが入りやすいです。
ポリエステルアムンゼン
柔らかくドレープ感のあるデザインに向いています。
化繊なので軽く、しわが入りにくいです。
ポリエステルツイ ルより軽いです。
ややテロテロしているので裁断のとき少しずれやすいです。
必要な布の量の計算方法
丈を短くしたり、伸ばしたり、改造パーツなど組み合わせをかえると布の量が大きく変わるので、正確には型紙のすみについている1/10サイズの型紙を使って動画のように計算してください。
特にコスプレだとパーツごとに色を変えたりするので何十通りの布の量をここに書くわけにも行きませんからね