京都の風俗博物館で十二単を見る

風俗博物館と丸益西村屋と京のじゅばん&町家の美術館にいってきました!
風俗博物館は撮影OKだったのでたくさん写真を撮らせていただきました!
季節ごとに展示の内容が変わるのだそうです。

ミニチュアの平安の世界!

原寸大の衣装もあります

ここでもちゃっかり博物館の方に色々話を聞かせて頂いてました。
この光源氏のマネキンは実物大です光源氏

勝手に触る人がいて困るんだけどね~というこの実物大の十二単の上着の生地だけで実は1千万越えてるそうです。
痛めたら弁償できないと思うので不用意に触っちゃダメだよ!
十二単

ぱっと見刺繍に見えるんですが織り模様だそうです。
ちなみに勝手に触った結果どうなっているかというと左の写真と同じ柄が右の写真のようになってました。
十二単の生地

話を聞かせていただいた方が、実際に和裁をされている方で復元とかもしているそうなので縫いの話も伺うことが出来ました!

最初の写真はミニチュアですが、人形用に柄も縮小して作ってあります。
そのため反物も専用に織ったらしいのでミニチュアでも1着で100万越えてるんですって。
調度品に関しては1/1サイズより手間がかかってるそうです。
壊したら一財産とぶので離れて写真を撮ろうね!

普通の人がとらないところを撮ってきました

普通の人からしたらどこ撮ってんだよ?
という部分写真をズームで撮影しました。
作る人間からしたら裏とか細部が見たいですよねえ。
服飾史の本とかに載ってないかわったところ撮ってきました。

えりくび

光源氏 狩衣の襟元

こよりに細くきった布を巻いて、それをねじって紐にしたものでとめてます
結び方は蜻蛉結とか釈迦結びを参考にしてください
狩衣、平安時代の着物・装束のえりくび

太いタコ糸みたいなのでとめてます。
平安時代の女房の装束・着物

固定は右のえりだけなので意外とぴったりとまってないです。
こっちの写真は神社の装束ですが黒なので見やすいと思います。
直衣の襟

かなり大きな縫い目で縫ってあります。
えりの芯は何重かに折った紙が入ってるそうです 。
束帯の襟

袖口(そでくち)

布はしは撚り(ひねり)をかけています。
狩衣の布はしの処理

昔は米で作った糊で細く巻いてほつれないようにしてあります。
平安衣装の作り方

今は合成糊で撚っているそうですが、試着用の衣装は三つ折していました。
狩衣


皆さんが想像しているより昔の装束は縫いが粗いそうです。

十二単はお姫様の服じゃない?

十二単は12枚着ているのではなく一番上の着物と裳(後のオーバースカート)をつけてはじめて十二単といって
この二つがなければ何枚着ても袿姿(うちきすがた)っていうんですよって教えてもらいました。
十二単 平安時代の着物


図の線わけしてるところで1着です 。
一番内側の1枚は下着だそうです。
十二単の重ね着
緑と赤の襟が見えますが赤いところは実は裏地です。
自分の素性とこういうことをやっているということをきちんと説明して、許可を頂いた上で学芸員さんがいらっしゃるときに裏側や縫い目を撮影させていただきました。
十二単の上着の裏側
ほつれどめなしの所も多いです 。
紐を通しているところは切れ目が入っているだけです。
十二単の裳の紐の裏

ほつれどめしてないとすぐ痛むのでは?とたずねたら
身分の高い人は傷む前に下賜(身分の高い人から下のものにもの与えること)して新しいのを仕立てる。
おさがりで順繰りで回っていくらしいです。
十二単の裳


十二単は目上の人に会うときに着るものなので
お姫様は袿姿でそのお姫様に仕える女房が十二単を着てたそうです
十二単のほうが豪華そうに見えますけどね。
今で言うと、お嬢様はラフなワンピースドレスで、従業員はスーツのような感覚なのでしょうか?

一句一音もらさずメモったわけではないので
私の理解間違いもあるかもしれないので
正確な所を知りたい方は風俗博物館とかファッション美術館に実際に行くといいですよ
楽しいよ!

許可を頂いた上で、ちょこっとだけ素材を触らせていただいたのですが
十二単の唐衣(一番上の服)は金襴のように厚くてかたい

中の五衣(下着の上に着る服)は薄くて柔らかい
コスプレとして作るなら、サテンを裏表逆に使うかやわらかいタフタが近いかも
もしくは無地の綿サテンかなぁと思いました。

本物を作りたい人は和裁の専門の人に聞いてください。
私の専門は洋裁なので、和服生地の情報はまったく入ってこないのでお役に立てず申し訳ない。

紗(透ける素材)の狩衣は
レースカーテン生地に似てる気がしました
よく普通のカーテンとセット売りになっているあれ。

ただ本物は絹らしいですが、今の蚕と品種が違いもっと繊維も太かったそうなので、実際の風合いは違うかもしれないです。

コスプレ用の狩衣の作り方はここ
洋裁が専門なので、本格的な和裁(和服)の技術で作りたい方は、和裁の先生にお尋ねください。

その際ただで教えてもらうのが当たり前だと思わないよう、ご注意ください。
通常ものを教えるという行為は特殊技能ですので、気軽に聞くのは失礼に当たる場合もあるので気をつけてね。
うちと同じ感覚で行くとご迷惑になることもあるのでその点気をつけていただけたら幸いです。

風俗博物館で買った本


帰りに館内で井筒雅風の日本服飾史男性編を買いました。
フルカラーで300ページ以上。
サイズは文庫本くらいだけど紙が厚いので分厚いです。
しかも前の全身写真だけでなく、背中の写真も掲載されています。
明治大正の軍服(正装)とかまで載ってました。


髪型模型の写真とかもありました
そういえば風俗博物館で平安女性のいわゆる姫カット(顔の両脇の髪を切ったロングヘアー)は既婚の髪型で
未婚ははさみを入れずに全部うしろにながしてたって教えてもらいました。
髪の毛を耳にかける行為は
なりふり構わず仕事をしてるって感じがして
萎えるわ~的な記述が残ってるらしい (*^-^)
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