前をボタンで開閉して着替えるタイプです。
ファスナータイプの縫い方はこちら

型紙のすその複数の線について。
選ぶすそによって丈の長さを変えることが出来ます。
実際に型紙を体にあてて鏡などで確認して作りたい長さを決めてください。
型紙を貼り合わせる
洋裁工房の型紙はこのように貼り合わせ図というのが描かれています。
貼り合わせ図の通りに先に貼ってから切り出す。
1/10サイズの枠に並べて布の量を確認する
型紙から1/10サイズのみを切り出して1/10サイズの枠に並べると、必要な量がすぐわかりますよ!
ミニチュアを作ってシミュレーションしよう!
うさこの型紙屋さんが作った型紙には1/10サイズの型紙がオマケでついています。
これを布を切る前に組み立てると、説明書の理解度が一気に上がります。
洋裁が、難しく感じるのは理解できないのではなく先が想像できないからです。
1/10の型紙をパズルと思ってテープで組み立ててみてください。
たった3~20ピース程度しかないパズルなんて簡単だと思いませんか?
どこを縫い合わせるのか、どうしてこうなっているのか小さいので、貼り間違えても簡単にやり直しがききます。
小さい紙の洋服で存分に試して本番に入れば、失敗やつまづきが減りますよ!!
地直し・水通し
天然素材は縮むので綿、麻を使う場合は、一晩水につけて乾かしてから使う

接着芯を貼る
接着芯は貼ると縮むので、先に芯を貼ってから型紙を写す。

型紙を写す

布を切る
洋裁工房の型紙は表から見たときに写真どおりに作れるようにしています。
基本布の表に型紙を重ねて写す。
布は縦方向には伸びにくい性質があるので、カフスやベルトは縦に取ると型崩れしにくい。
画像の色の説明

切り替えを縫う


中央とを脇を前後の身頃(胴体)を表側同士が内側になるように重ねて1cmの幅で縫う。(中表といいます)
縫い終わったら縫い代をアイロンで左右に折る。
お裁縫の用語で割るといいます。
中央の部品と脇の部品のところは縫う場所と縫い代の端の長さが異なるので、端を合わせると長さが合わない。
そこで合わせるのは端ではなく出来上がり線をあわせる。
脇の縫い代は出来上がり線より長いので図のように少し浮きますが浮くのが正解です。
待ち針を深く刺すと引きつったり縫うときに余計な部分を縫い込んだりしやすいので、出来上がり線の上を1~2mm刺すと縫いやすくなります。
例 ピンク(出来上がり線)の長さは等しい。
青(縫い代の端)はピンクの線に比べ、前中央側は短く、脇側は長くなる。
すそが広がっている部分も縫い代と出来上がり線が長さが違うので図のように斜め(赤い線)に縫う。
見返しを縫う


見返しを表が内側になるように重ねて中心側を縫う。
前と、後の見返しを表が内側になるように重ねて肩を縫う。
シャツカラー2見返しの縫い方
肩を縫う
前後の身頃(胴体部分)を表同士が内側になるように重ねる。
肩と脇を縫う。
肩の縫い方
えりを縫う

えりを表同士が内側になるように重ねる。
赤い線の所を縫う。
えりの角の縫い目から2mm離れた所を切り落とす。
表返す時に図のように縫い代をたたんで、縫い代を押さえながら表に返すと角が綺麗になる。
表替えして端から5mmの所を縫う。
身頃の衿ぐりに衿を重ね、5mm位のところを縫う。
中心側1㎝(縫い代)はあける。
見返しを重ね身頃、衿、見返しを重ねた状態で1cmのところを縫う。
見返しのすそは2㎝幅で縫う。
カーブの所は切込みを忘れずに。
切込みを入れず見返しを裏がえすと引きつった感じになる。
(試しに切り込みをいれずに裏返してみてください、そうすると意味が分かると思います)
角の縫い目から2mm離れた所を切り落とす。
見返しを裏へ返し、えり首の縫い目から5mmの所を縫う。
ボタンホールを開ける
ボタンホールをあけてボタンをつける。
ボタンホールはお手持ちのミシンの説明書をご覧下さい。
(ミシンによって異なります)
ミシンがない方はスナップボタンをつけて、ボタンは飾りにする、という手もあります。
すそを縫う
アイロンですその縫い代を折る。
縫い代の幅より0.3~0.5mm短めの所を縫う。
裏の見返しの端をまつっておくとより綺麗に裏の始末が出来る。
まつりぬい。
表の繊維を1~2本すくい、折り返した縫い代を縫う。
0.5~1cmおきに同じように表の繊維を救うの繰り返しです。
まつり縫いのしかた
そでを縫う

またそで山の高い細身のそではそのままつけると左の写真のように体に添わない形になるので、そでぐりより長くし、ギャザーを入れることによって丸みを出して立体的になるように作られているものもあります。
こうやって比較を見ると、ギャザーを入れる意味が分かっていただけると思います。
ギャザーの縫い方
そでの準備
そでを縫う
そでを身頃につける
表が内側になるように半分に折る。
1㎝幅で縫う。
そでは表側が見えるようにひっくり返す。
裏返したままの身頃の中にそでを入れる。
脇→肩→印という順に待ち針を刺す。
そでの山のギャザーの糸を引っ張って長さを調整する。
手縫いで端から7mmくらいのところを縫う。
縫ったら待ち針ははずす。
全部を手縫いで作る場合はここは省略する。
端から1cmの所を縫う。
縫い終わったら仕付け糸ははずす。
試着してそでの長さを確認する。
問題がない場合
アイロンでそで口を2cm裏へ折る。
1.5cmのところを縫う。
多少の調整は中に折る縫い代の幅を増減して調整する。
肩パットのつけ方
同じ型紙で作った服の肩パットの有無の比較写真を撮ってみました。
自分の作りたいシルエットに近いもので作ってください。
肩パット+芯をつけると、市販のスーツのように肩が丸く柔らかく仕上がる。
ドミット芯とは目の詰まったわたのシートです。
キルト芯よりも密度があってしっかりしています。
ドミット芯をつける場合は
横20cm縦3cmに切る。
角があると表に形がひびくので、角を丸くする。
そで山に角を落としたほうが袖口側に向くようにドミット芯をつける。
服を裏返した状態で袖の中にドミット芯をつける。
縫う場所は縫い代より外側を縫う。
縫い方は手縫いでどんな縫い方でも構いません。
ただ、出来るだけ布に対して垂直になるようにして縫う。
肩パットは物にもよりますが左右対称ではないものは厚みがある方が前、薄い方が後です。
肩山も中央ではないので、中心より1cm前側に印をつけて、そこを肩の縫い代にあわせる。
トルソーをお持ちであればトルソーに着せて、しわが入らないようにピンで固定する。
ポイントは肩パットを出来上がり線より5mmはみ出させる事です。
これで袖が肩パットの上にのって丸くなります。
手縫いで返し縫いをしてそでぐりの縫い代に肩パットを縫い付ける。
反対側は手縫いで3~4回肩の縫い代に縫い付ける。
縁取り
この型紙で作れます
デザインが改造出来る交換型紙 無料
上記の型紙のそでやえりの型紙を入れ替えるだけでデザインを変更できます
※必ずPCに保存してからアドビリーダーで開いてください。(ネット上で開くと勝手に縮小印刷されます)
ファスナー開きの前身頃 Mサイズ
いるもの
□ 表生地
□ ボタン
□ 接着芯
□ 肩パッド
オススメの生地
ポリエステルツイル
ツイルは布の織り方の名前なので繊維の太さや加工によって特徴が変わるので、一度サンプル取り寄せするのがオススメです
ポリエステルギャバ
ツイルの一種ですが、薄めでやや張りのある生地です。
軽さを出したいけど張りも欲しいというときに。
綿ツイル
どこの手芸店でも手に入りやすい生地で縫いやすいです。
綿100%なのでどうしてもシワが入りやすいです。
必要な布の量の計算方法
丈を短くしたり、伸ばしたり、改造パーツなど組み合わせをかえると布の量が大きく変わるので、正確には型紙のすみについている1/10サイズの型紙を使って動画のように計算してください。
特にコスプレだとパーツごとに色を変えたりするのでこの方法で確認すると確実です。
布を切るときの効率的な配置も分かるのでお勧めです。