洋裁の本とかを見ると使う前に地直しをしなさいって書いてあるけど具体的にどうなの?
生地は通常縦横の糸を織って布にしています。
その布があなたの所にやってくるまでにいろんな原因でまっすぐだった繊維がゆがんでしまうことがあります。
また洗濯すると縮んだりする生地もあります。
その歪みを布を切る前に出来るだけまっすぐに整え、出来上がった後縮まないよう、あらかじめ下処理をすることを地直しといいます。
昔に比べ生地の品質は良くなったと聞くのに地直しの仕方を調べると、昔と変わらず同じ方法がかかれています。
実際どうなんでしょう?
今の日本の生地は出荷前に、水通ししなくていいように加工をしてから出しているので、ほとんど地直しはしなくていいといわれています。
写真は2015年播州産地に工場見学で行った時撮影させていただいた、生地の仕上げの処理の機械です。
しかしお店によっては古い生地や海外製の縮み加工をしていない生地も扱っている場合があります。
そのような生地は地直しをした方がいいのですが、お店で買うときにそれが日本製なのか海外製なのかわからないことが多いですよね。
目の荒い綿生地やガーゼなどの生地はかなり大きくゆがむことがあります
両端で5cmくらい斜めになっている生地もあります。
なので綿麻だけは水につけて縮ませる、地直ししてゆがみを取ると覚えていいと思います。
具体的にどうしたらいいの?
水で縮むのは天然素材の綿、麻です。
ポリエステルなどの化学繊維は水では縮まないので水通しは不要です。
また絹やアセテートなどは水で光沢がなくなったりするので、これらも水通しは不要です。
ウールは水ではなく摩擦でちぢむので、ウールも水通しは不要です
ポリエステルなどの化学繊維は水では縮まないので水通しは不要です。
また絹やアセテートなどは水で光沢がなくなったりするので、これらも水通しは不要です。
ウールは水ではなく摩擦でちぢむので、ウールも水通しは不要です
生地に余裕がある場合
綿麻の生地を10cm×10cmにカットします。

水につけた後、軽く絞ってアイロンをかけてみます。
そしてどのくらい縮むか ものさしで測ってみてください。
この時カットした生地がアイロンをかけた後にゆがんでいたり縮んでいたら、地直しをした方がいいです。