このような2つのパーツの型紙になります。
各2枚づつ裁断してください。
上側を表(上)衿、下の方を台(地)衿と呼びます。
えりの柄の向きと実際の柄の出方のめやす。
※ただしカーブの大きい襟の場合また変わってきます。
芯を貼る
1枚のえりの裏に接着芯を貼る。
両方貼ると着心地が悪くなったりするので1枚だけに貼る。
接着芯は縮むので、型紙より1cm位大き目に芯を切る。
布に貼ってから型紙を写す。
アイロンをすべらせると接着芯にしわが入りやすいので、必ず持ち上げてアイロンを移動させる。
線の内側を切る。
切ってから貼ると縮んで長さが合わなくなります。
芯を貼らないとどうなるの?
えりの半分にだけ芯を貼って比較してみました。
左が芯あり、右が芯なし。
芯がないと細かいシワが入りやすく、くたびれた感じになります。
芯を貼るとしわになりにくく型崩れしにくくなるという利点があります。
目に入りやすい場所なので、芯をけちるとあとで後悔することになります。
どちらが表から見えるえりか、裏に隠れるえりかわからなくなりやすいので、しつけ糸などで、芯を貼っていないえりに印をつける。
完成したら抜くので玉止めなどはしなくていいです。
イラストと動画のやり方が違うものもありますが、動画と平面のイラストだとわかりやすい表現が異なることがあります。
どちらでも完成しますので、自分が理解できたほうで作る。
シャツカラー2見返しの縫い方
シャツカラー3 台襟の縫い方
シャツカラー4 表えりの縫い方
シャツカラー5 表えりのフチを縫う
シャツカラー6 表えりを台えりにつける
シャツカラー7 仕上げ
生地の厚みの余裕を入れる
襟は図のように折り曲げた状態で着ます。
表襟は折り曲げると、布の厚さ分表に見える部分と隠れている部分に長さの差ができます。
たとえると本を閉じた状態だと端はまっすぐです
でもこうやって広げると紙が曲がるので厚み分端がずれて斜めになる。
衿は裏側と表側のえりの端を縫っているので、このズレの分余裕を入れて縫わないと引きつってしまうので注意が必要です。
同じ長さで縫うと表に見える方のえりが必要な長さに足りないので、→右側のえりの先のように浮き上がってきます。
えり先のゆるみの作り方
表えりの台えりとくっつける側を待ち針で止める。
上側をしつけの印側に折って待ち針を刺す。
この時下の生地まで針が刺さって刺しにくい時は、紙を間にはさむと下まで刺さりにくくなります。
角を斜めに折って待ち針を刺す。
これで布の厚みに応じた適切なゆるみが入ります。
1cm幅で縫う。
もっときれいに仕上げたい場合
表えりを表側に返して0.5㎝幅で縫う。
0.5cm縫った方を1cm位しつけ糸の印がある方へ折る。
折ったまま、下から0.5㎝幅で縫う。
断面図
こうすると図のように外側に見えるえり(接着芯の貼ったえり)が膨らみます。
このふくらみが着た時にえりを折り曲げた時の必要な長さの差なので、膨らむのが正解です。
表えりと台えりを縫う
襟はデザインによって途中からのものと前の端に襟を合わせているものがあります。
型紙に印があると思うので、間違わないように位置をあわせる。
えりにはゆるみが入っていたり、張りを出すために芯がついていたり向きを間違えると見栄えが悪くなるので、印をつけるのを忘れたり取れていたりしたら印をつけてください。
接着芯を貼ってない方に印をつける。
印のある台えりに、印が見えるように表えりを重ねる。
表えりの両端を台えりに縫いこまないように、内側へよけておく。
1cm幅で縫う。
縫ったところの縫い代を5mmに切る。
台えりを表に返して、アイロンで形を整える。
縫い目から0.5cm幅で縫う。
表にした身頃(胴体)にえりを重ねる。
しつけ糸の印が隠れるように置く。
えりの両端を印に合わせる。
仮止めなので表に出ないように5mm幅でえりを縫う。
印がない場合
裏地や見返しをつけるための縫い代1cm開けてえりを重ねる。
仮止めなので表に出ないように5mm幅でえりを縫う。
裏・みかえしをつける
見返しの両肩を縫う。
縫い代は左右に広げる。
肩を縫い合わせた、裏地か見返しを表同士が内側になるように重ねる。
1cm幅で縫う。
左が裏地の場合、右が見返しの場合。
えりの縫い代のカーブの所は切込みを忘れずに。切込みを入れず見返しを裏がえすと引きつった感じになります。
(試しに切り込みをいれずに裏返してみてください、そうすると意味が分かると思います)
縫い目を切らないように気をつけてね。
すその見返しの縫い代を3mmに切る。
身頃のすそを見返しより1cm外側で5mm残して切る。
縫い代の角を斜めに切る。
角を折りたたむようにして表側にひっくり返す。
裏地や見返しを内側に入れてアイロンで形を整える。
首と前中心を5mm幅で縫う。