型紙のすその線について
型紙のすその複数の線について。
選ぶすそによって丈の長さを変えることが出来ます。
実際に型紙を体にあてて鏡などで確認して作りたい長さを決める。
えりと折り返しの色を変えたい場合
ジャケットのえりと見返しの関係が分からないらしいので色分けしてみました。
テーラードジャケットの特徴的なえりは折り返して作られているので、実は青色の部分は見返しというパーツなのです。
えりや折り返しの部分だけ変えたい場合はえりと見返しの部分だけ色を変えればいいんですよ。
1/10サイズを組み立ててみよう!
理解というのは情報が蓄積した結果、頭の中で想像が出来る状態をいいます。
つまり実際に作ったことがない場合、いくら説明書を見ても情報不足で理解することは難しいです。
なので、型紙の隙間についている1/10サイズの型紙をテープで組み立ててみてください。
手の中に納まるサイズで俯瞰で立体的に形を確認できるので、得られる情報量が多いので、一気に説明書の意味が分かりやすくなりますよ!
綿麻の生地の場合は水通し
使う生地が綿や麻などの天然繊維の場合5%程度縮みます。
5%とはおよそ1サイズ小さくなるという事なので、縮めてから布を切ってください。
型紙に記号を写す
うさこの作る型紙には番号が振ってあります。
この番号をマスキングテープに写して貼ると縫う場所を間違えにくくなりますよ。
接着芯を貼る
型紙に指定された場所の裏に接着芯を貼る。
接着芯は付けるときに縮むことがあるので先に貼ってから型紙を写してから切る
袖口の芯は切ったあとに貼ります。
前身頃(胴体)は生地が厚かったり、張りの強い生地の場合貼らなくても良いです。
縫う前の下準備
接着芯は布を切る前に先に貼る。
布に印をつける方法はどうすればいいの?という方は↑ここにまとめていますので参考にしてくださいね。
画像の色の説明
テーラードコートを縫う
ほつれどめをする
裁断したパーツの端をほつれ止めをする。
えりとポケット口布、身頃(胴体)のえり首はほつれ止めしなくて良い。
後中心を縫う
後中心を1cm幅で縫う。
中心と脇のパーツを縫う
前身頃(胴体部分)中央と前身頃脇を図のように表同士が内側になるように重ねる。
1cm幅で縫う。
中央の部品と脇の部品のところは縫う場所と縫い代の端の長さが異なるので、端を合わせると長さが合いません。
そこで合わせるのは端ではなく出来上がり線をあわせます。
脇の縫い代は出来上がり線より長いので図のように少し浮きますが浮くのが正解です。
待ち針を深く刺すと引きつったり縫うときに余計な部分を縫い込んだりしやすいので、出来上がり線の上を1~2mm刺すと縫いやすくなります。
例 ピンク(出来上がり線)の長さは等しい。
青(縫い代の端)はピンクの線に比べ、前中央側は短く、脇側は長くなる。
縫い終わったら縫い代をアイロンで左右に折る。
←洋裁用語で縫い代を左右に折る事を割るといいます。
腰のポケットを飾りの雨ぶたにする場合
雨ぶた付きの服にする場合は先に雨ふたを作る。
2枚の雨ぶたの生地が内側同士が表になるように重ね(これを中表という)1㎝で縫う。
ひっくり返すために一部は縫わない。
表に返して、アイロンで形を整える。
端から5mmの所を縫う。
雨ぶたを表返した時の開いていた辺が下側になるように身頃(胴体)に重ねる。
下から1cmの所を縫う。
雨ぶたを下に折り、端から5mmの所を縫う。
ポケットの袋部分も作る場合はここは飛ばす。
ものを入れられるポケットにする

胸ポケットを付ける
ここを参考に内ポケットを縫います
飾りの胸ポケットを作る。
裏側へ半分に折る。
両端を縫う、この時下側の縫い代部分にかかる縫い目は少し内側に向けて1cm幅で縫う。
表返し、アイロンで形を整える。
飾りの胸ポケットは、上下逆に置いて縫う。
ポケットを正しい位置におこしてポケットの両脇を縫う。
肩を縫う
肩と脇を1㎝幅で縫う。
テーラードジャケットの縫い方動画
若干イラストとえりの形が異なりますがほぼ同じ手順で作れます。
えりを縫う
えりの裏側に1cmの幅で縫い代の線を引いておくと角をあわせやすい。
ピンクの部分の事をラペルと言う。
ラペルの裏にも印を付けておくとより縫いやすくなる。
その2
型紙の文字を写す
型紙の記号をマスキングテープに書いて貼っておくと縫い合わせる位置がわかりやすくなる。
身頃(胴体)とえりを付ける
えりの印と、身頃(胴体)の切り込みの位置があうように、接着芯を貼っていない方を真上からまっすぐ針を刺して固定する。
1cm幅で縫う。
縫う時印よりはみ出すと市が上がりが引きつったりシワが入ったりするので、行き過ぎそうであれば、1針手前で返し縫をする。
力がかかるところではないので隙間が空いても問題ない。
ひきつる方が目立ちます。
角を縫うのになれていない人は角を手縫いする
ミシンになれていない方はギリギリまで縫うのが苦手という方は端、1cmを手縫いで2mm位の細かい縫い目で縫う。
力の掛からないところなので手縫いでも問題ない。
首の後ろを縫う
首の横から後ろを端から1㎝幅で縫う。
なれていない人は5~7mmのところをしつけ糸で縫ってからミシンで縫うと縫いやすい。
切りこみを入れる
えりのカーブの所は引きつりやすいので、身頃(胴体)のえりのカーブと身頃のえりの縫い代に1~1.5cm間隔で7mmほど切れ目を入れておく。
←お裁縫の用語で割るといいます。
縫い代を広げる
アイロンで縫い代を左右に折る。
見返しを縫う
見返しににも同様に縫う。
前見返しと接着芯を貼った方のえりを表同士が内側になるように重ねる。
1㎝幅で縫う。
※見返しは前だけです後ろの部分はありません。
見返しとえりの縫い代を左右に広げて折り目をつける。
身頃(胴体)と見返しを合わせる
身頃(胴体)とえりが内側が表になるように表同士が内側になるように重ねる。
ゆるみを入れる
テーラードカラーは折り曲げて内側のえりと見返しが表側に出る。
生地を折り曲げたときに生地の厚みで裏と表にずれが生じる。
そのズレを考慮せず作ると引きつる原因になる。
例えば本を閉じた状態だと端はまっすぐです。
でも本を広げると端がずれて斜めになります。
そのために実際に折ってズレを作った状態で縫う必要があるのです。
例えばシャツカラーだとこのゆるみがないと右側のえりの先のように、不足分が引っ張られて浮き上がります。
見返し側が下になるように置く。
裏と表の襟を表同士が内側になるように重ねる。
えりと見頃の縫い目のそばを、待ち針で固定する。
えりを折ってえり2枚を待ち針でとめる。
このときそのまま刺すと下の生地まで刺してしまうので、折ったところに厚紙などを挟むと、2枚だけ刺しやすくなる。
1)後中心 2)左右の印の所 3)1と2の中間という順に待ち針を刺す。
えりの縫い代を縫い込まないようによけて、1cm幅で縫う。
厚みを減らす
前中心を1cm幅で縫う。
厚みを減らす
表にひっくり返す時に先が厚くならないように、襟の先とすその縫い目から2mm離れた角を切る。
見返しのすそは図のように1cm残して切る。
はさみの図のある所を9mmほど切れ目を入れる。
見返しを裏へひっくり返す。
端から5mmのところをミシンで縫う。
柔らかい雰囲気にしたい場合はアイロンで形をととのえてください。
すそを縫う
すその縫い代をアイロンで2㎝幅で裏側に折る。
1cm幅で縫う。

縁取り
そでを縫う

ボタンとボタンホールを作る
ボタンホールをあけて、反対側にボタンをつける。
服の右前、左前について
人間の体は多少差はありますが左右対称なので
型紙も左右対称に作ってあります
なので前の重なりをかえるのはボタンと穴を逆にすればどちらも作れます。
メンズの場合
レディースの場合
全部ボタンホールを開けて作るのは大変なので脇側のボタンは飾りボタンにして、内側にスナップをつけると着替えがしやすいと思います。
赤がボタンホール、青と緑はボタン、水色がスナップボタンです。
仕上げに縫い代にしっかりアイロンをかけて完成です。
仕上げのアイロンはしわをのばすよりも、縫い代にしっかり折り目をつけることが重要です。
この型紙で作りました