洋裁の技術で作るはかまモドキです。
厳密に再現したものではなく着物風に簡単に気軽につくれるを目的に考えて作ったものです。
本物の伝統的な縫い方を希望される方は和裁専門の方にお聞きください。
舞台衣装やコスプレ専用です。
馬乗り袴もどきの型紙を見る印刷用説明書ダウンロード印刷するときはPCの場合印刷用説明書の画面の左上のファイル-印刷から。
スマホの場合はスマホの共有マーク-プリント等から印刷してください。
文字が小さくてもいいのでインクと用紙を節約したい場合
いるもの
□ 表生地
□ 接着芯15cm
□ 生地にあった色の糸
□ プリーツ固定液 ピシっとライナー
□ 簡易版にする場合はマジックテープ2cm×10cmくらい
□ しつけいと 2色あると折り目を付けるときに間違えにくいが、1色でもOK
□ クッキングペーパー アイロンをかけるときに生地の上に重ねると、伸びにくくアイロンのあとが付きにくくなります。
布について
服は丈やサイズ、生地の幅によって1m以上量が変わる事があります。
そのため必ず先に型紙を用意して、そのあと生地を用意してください。
淡い色で薄い生地の場合透けやすいので、その場合下にペチコートをはくか、透けない厚さの生地を選んでください。
必要な布の量の計算方法
丈を短くしたり、伸ばしたり、改造パーツなど組み合わせをかえると布の量が大きく変わるので、正確には型紙のすみについている1/10サイズの型紙を使って動画のように測るか、下記の自動計算フォームのページに縦横の長さを入力してください。

特にコスプレだとパーツごとに色を変えたりするので、布の幅や模様なども考慮すると何百通りにもあるので1/10を使うのが一番早いですよ。
そのため必ず先に型紙を用意して、そのあと生地を用意してください。
服のつくり方なんてさっぱりという方は洋裁漫画を読むのをオススメします♪
型紙に指定された場所の裏に接着芯を貼る。
お洋服に模様や刺繍を入れたい場合はこの時点で入れておくと楽ですよ。
型紙を組み立てる
1枚目に貼り合わせの組み合わせが書いてあります。
先に貼り合わせの組み合わせに山を分けてから、左と下を切り落として貼ってください。
糊づけするとしわになったり伸びたりするので、お勧めしません
メンディングテープを使うと3年くらい保つので繰り返し使え、上から鉛筆などで描けるので改造にも便利です。
改造したいと思ったら

丈を伸ばしたい場合
丈だけ伸ばしたい場合は型紙をすそに対して平行に横に切る。
伸ばしたい分広げて間に紙を足してください。
広げた分ヒダの線がずれるので、線を引きなおしてください。
線を引きなおすときは端から端に向かって線を引くとサイズが多少変わってしまいます。
そのため、端ではなく、出来上がり線(青線)と折り山の線の交わった所を定規で線を引いてください。
男性、男装の場合、丈は腰骨の所からくるぶしまでの長さを測って参考にしてください。
脇のあいた所の高さを変える方法
脇の斜めの折り目線をあげたい高さにむかって線を引きなおす。
1/10サイズを組み立ててみよう!
理解というのは情報が蓄積した結果、頭の中で想像が出来る状態をいいます。
つまり実際に作ったことがない場合、いくら説明書を見ても情報不足で理解することは難しいです。
なので、型紙の隙間についている1/10サイズの型紙をテープで組み立ててみてください。
手の中に納まるサイズで俯瞰で立体的に形を確認できるので、得られる情報量が多いので、一気に説明書の意味が分かりやすくなりますよ!
綿麻の生地の場合は水通し
使う生地が綿や麻などの天然繊維の場合5%程度縮みます。
5%とはおよそ1サイズ小さくなるという事なので、縮めてから布を切ってください。
もっと詳しくはここにまとめています。

接着芯を貼る
芯を貼ると縮むので先に接着芯を貼ってから型紙を写してください。
型紙に記号を写す
うさこの作る型紙には番号が振ってあります。
この番号をマスキングテープに写して貼ると縫う場所を間違えにくくなりますよ。
画像の色の説明
布の切り方
用紙を貼り合わせて型紙にする。
左右で折り方が異なるので、必ず表から写してください。
印の写し方
表から仕付け糸で印をつけると、生地の表両方から印が見えるので山折り谷折りを間違えにくくなる。
このとき山折と谷折で色を変えておくとさらに間違えにくくなる。
ミシン糸でもできますが、滑りがいいため、抜けやすいので仕付け糸がおすすめです。
印つけとヒダの折り方
縫い方
接着芯を貼る
両方に貼ると厚くなりすぎるので、背板の1枚だけに接着芯を貼る。
先に芯を貼ってから型紙を写すと型崩れしにくいです。
温度は中温で1か所15~20秒体重(圧力が大事)をかけて貼る。
熱い内は接着剤がとけているので動かさない事。

ほつれ止め
切ったら端がほつれないようにほつれどめをする。
上側と帯や他の部品は縫い代が内側に隠れてしまうのでほつれどめは不要。
ミシンのパワーが弱かったりする場合背板の接着芯を貼らない方の下のみほつれ止めをする。
折り目をつける
同じように見えて実は折る向きが左右で違うので、必ず表から印を写して折る向きも型紙を表から見た時の方向で折ること。
先に1/10を折って手元に置いておくと確認ができます。
キレイにヒダを折るポイント
生地によってアイロンの適温が異なる。
綿なら高温、化繊が入っている場合は中温、毛の場合は低温でアイロンをかける。
温度を間違えると、折り目がつかなかったり、生地が熱で引きつったり表面にテカリが入ったりする。
伸びないようにするためにハンカチ位の厚さの布やクッキングペーパーを上にかぶせてアイロンをかける。
布やクッキングペーパーを挟まないと左の写真のように伸びに差が出て見栄えが悪くなる。
ヒダを固定する
アイロンだけだとヒダが消えやすいです。
特に綿だと何もしなければ半日くらいでせっかく折ったプリーツが消えることがある。
特に綿100%はヒダが取れやすいので、着ているうちに、ヒダが取れてくしゃくしゃになりやすい。
生地に湿る程度に振りかけてアイロンをかけると、プリーツが消えにくくなります。
プリーツスカートや、袴もどきを作る際の必須アイテムです。
これをしていないと、着ているうちにヒダが消えてしまいます。
プリーツスカートとかヒダの取れて欲しくないもの、スラックスとかおり目がぴっちり入っていたほうがいい服などの折り目の固定にも使えるので、1本買っておいて損はないですよ!
斜めのヒダを折る
前の斜めの折り目を笹ヒダというそうです。
脇側の折り目を裏に折る。
一番内側の斜め折り線から表に折り返す。
脇から2本目の折り線の1mmほど脇側を縫う。
2本目の折り線で脇に向かって折り、端を縫う。
和裁だと表に出ないように手縫いで縫っていくのですが、コスプレ用など気にならない場合は表からミシンで端から2~5mmのところを縫っても良いです。
後ろの斜めの所を縫う
後の斜めの所は「投げ」というそうです。
斜めのヒダの所は、裏へ斜めに三つ折りして、裏側からまつり縫いする。
こだわりがなければミシンで縫って固定しても良い。
まつり縫い
両脇のヒダの始末
まっすぐな縦線を折りたたむと赤い部分がはみ出す。
型紙で言うと上の斜めの所。
生地の厚みとかで変わってくると思うのであくまでここの線は目安です。
ヒダとひだの間に隠れるようにはみ出した所を斜めに折る。
表に見えなければ幅はどのくらいでも問題ない。
ひだが広がらないように上から2cm位のところを2~3cm位の大きい縫い目で仮固定する。
脇を縫う
前身頃と後身頃を表側同士が内側になるように重ねる。
脇(斜めの笹ひだのあるほう)を1㎝幅で縫う。
縫い代は後身頃側に折ってアイロンをかける。
股の上を縫う
左右の袴を表側同士が内側になるように重ねる。
前中心の股の上を1㎝幅で縫う。
股の下を縫う
中央の笹と投げの所を左右に広げると股の下が分かれる。
別れた左右の股の下を待ち針で固定する。
股の下を1㎝幅で縫う。
これで表返せばズボン状になる。
ここのところはゴムパンツの股下の縫い方と同じです。
ゴムパンツの縫い方動画を参照する。
まっすぐ縫っただけだと脇が破れやすいので、縫い合わせた一番上のところを縫って補強する。
ジグザグでの補強
ジグザグ縫いの縫い目の長さを0.3位にして、細かいジグザグ縫いで5mmほど縫う。
返し縫いでの補強
直線縫いをほんの少しずらし、2~3度往復して補強する。
往復の距離は3針程度で良い。
前の帯を縫う
前の帯をつないで長い紐にします。
後はつながなくて良いです
厚くなるのでつないだところの縫い代は左右に広げてください。
アイロンで縫い代を折る。
アイロンで縦半分に折る。
帯をつける
前側をたたんだ状態で上から6cmの所に補助線を引いて前帯を重ねる。
この上の縫い代が芯の代わりになります。
生地はゆがんだりしやすいので両端の笹(斜めに折った所)が表に見えそうであれば帯の位置を少し下げてください。
帯の端を縫う
折り目の上を縫うと糸の厚み分綺麗に折れないので、帯の折り目から1mm上を縫う。
帯より上の図のオレンジの部分を帯の中に収まるように折る。
ツイル位の厚みがある場合、折ると厚くて縫えなくなるので、帯の縫い目から2.5cm位縫い代を残して切り落とす。
帯の両端の縫い代をを裏へ折る。
アイロンの折り目で帯を折る。
端から5mmの所を縫う
背中の三角をつける
この時型紙の番号をマスキングテープに書いて貼っておくと向きを間違えにくいです。
三角形の布の中心側だけを裏へ1cm折る。
接着芯を貼った背板(台形の部品)の上に表を上にして重ねる。
端から2〜3mmの所を縫う。
(もう一枚の背板に三角はつけなくて良い)
背中の板を縫う
表同士が内側になるように背板のパーツを重ねる。
1㎝幅で縫う。
表返す。
背中の板と後ろ中心を縫う
上下を逆にする。
裏(三角形が無いもの)を下によける。
後身頃と表側だけ、内側同士が表になるように重ね1㎝幅で縫う。
このとき縫い付けるほうの左右の縫い代を内側に向け折る。
後袴の上から6cmの所に補助線を描き、そこに三角の部品を付けた方を表同士が内側になるように重ねる。
三角をつけていない方は縫わないように避けておく。
この幅広い縫い代も芯の役割をします。
後の帯
アイロンで後ろ帯の縫い代を折る。
アイロンで縦半分に折る。
帯の両端の縫い代をを裏へ折る。
アイロンの折り目で帯を折る。
背板の縫い代の上に帯の端を3~4cm重ね下から5mm位の所を縫う。
背板を帯に挟み込むようにかかぶせる。
後を閉じる
端から2~5mmのところを縫う。
ツイル位の厚さになると、ミシンによっては縫えなくなるので、アイロンで形を整えて、熱接着の両面テープで裏側の縫い代を固定するか、まつり縫いなどで固定する。
マジックテープ方式にする場合
前帯の型紙を使って幅が40cmになるように布を1枚切る。
後の帯はそのままでOK。
前の帯が短いだけで基本の縫い方は同じなので詳しくは上記の前の帯の縫い方を見てください。
両端の縫い代を裏側に折る。
帯を折り目で半分に折って前の袴の上の部分を包んで端から5mmの所を縫う。
後帯を作る。
前見頃(前ズボン)の帯の裏側にマジックテープ(柔らかいほう)を縫う。
後はこの時点でミシンで縫う前に、待ち針などで帯を仮固定してから試着する。
後の帯を袴の上に表同士が内側になるように重ねる。
後帯が前帯と7cm位重なる長さを確認する。
長さは斜めの方でします。
後の帯は外側にマジックテープを重ねる。
ウエストに試着してちょうどいい位置にマジックテープを
ミシンでテープの端から2~5mmくらいの所を縫う。
すそを縫う
一度試着し、お好みの丈になるように折る。
すそをアイロンで折って縫う。
帯の結び方はこちらの動画が参考になると思います。
お年玉型紙の修正修正について
1点線の位置に間違いがありましたのでお知らせいたします
後中心の線からまっすぐ下に降りた折り目、ここ左右が逆になっておりました
左は出来上がり線を延長し、右は折らなくていいです