型紙を使わず直接布を切って作る、10本ひだのプリーツスカートの作り方です。
ソフトプリーツスカートというのは、一般的なプリーツスカートのようにアイロンで折り目をいれずに、ウエストだけ折り畳んだふんわりしたプリーツスカートのことです。
生地幅115cm以下の生地で作る方法です。
縫い代は含まれています。
上記は失敗例として当て残しておきますが、大きな異なる図案の組み合わせのある柄の生地はあまり向いていません。
無地や細かい向きのない柄であれば問題ありません。
自動計算
生地幅が115cm以上の場合

布の印のつけ方
縫い代は含まれています

スカート部分
上記の計算式で数字の所の数値分離れた所に印をつける。
印の位置に上から5mm位切込みを入れる
長い定規かメジャーを使って印をつけるのがオススメです
切り込みの下にメンディングテープに記号を書いて貼っておくと後で分かりやすいです。
接着芯

ベルト
計算式のKとLに2㎝足した長さで接着芯を切る。
生地の裏に接着芯を重ねて体重をかけて15~20秒
接着芯は貼ると縮むので先に貼ってからサイズに合わせて切る。
接着芯について詳しくは↓



熱いうちに動かそうとすると接着剤がまだ完全に固まっていないのではがれやすくなります。
完全に冷えてから自動計算ででたサイズで切る。
縫い方
服のつくり方なんてさっぱりという方は洋裁漫画をサラッと読んでおくといいかも
裁断した全てのパーツの端をほつれ止めをする。
型紙に指定された場所の裏に接着芯を貼る。
お洋服に模様や刺繍を入れたい場合はこの時点で入れておくと楽です。
■表 ■裏
布はしのほつれどめ
奇数の印(青の印)を偶数の印(赤の印)にあわせるように折る。
ソフトプリーツなのでアイロンは不要です。
ヒダがとれないように上から5mm位の所を手縫いで大雑把に縫う。
あとで微調整することがあるのでミシンで縫わず大きな縫い目で手縫いするのがオススメです。
ヒダがとれない程度の大きな縫い目でOK。
ポイント。
一番端のヒダ(ファスナーをつける脇のヒダ)は固定しないでください。
脇を縫う
スカート生地をを表同士が内側になるように重ねる。
片脇を1.5cmの幅で縫う。
上から19cmはファスナーがつくのでそこはあける。
まっすぐ縫うのが苦手な方はしつけ糸で縫ってからミシンで縫うと安心ですよ。
布の縫い合わせ方
まっすぐ縫う方法
ファスナーをつける

上から19cmの所にファスナーをつける。
アイロンでファスナーをつける所の縫い代を左右に折って広げる。
あれば熱接着の両面テープをファスナーの表面に貼る。
このとき一緒にウエストベルトの表側の片端にもテープを貼る。
端は縫うので1.5cm開けておいてください。
中温で最低10秒圧力をかけて貼る。
このとき時間が短いとはがれてきます。
熱接着の両面テープ
ミシンの押さえをこのような形のファスナー押さえと取り替えてください。
後スカートの縫い代の下に、表を上にしたファスナーを重ねる。
ファスナーのムシ(レール部分)が後スカートの折り目から3mmほどはみ出させてください。
熱接着テープを貼った場合は十分に冷えてから右側だけはく離紙をはがしてアイロンで固定する。
テープがない場合は待ち針か仕付け糸でファスナーのはしのほうを固定する。
折り目から2mmのところを縫う。
縫い代の折り目をぴったり合わせる。
折り目の位置を合わせたまま前スカートを後スカートに重ねる。
ファスナーのレールの近くを縫う。
脇を縫う

ファスナーの反対側の脇を1.5cmの幅で縫う。
ウエストベルトを折る
ウエストベルトはあらかじめアイロンで縫い代を1cm裏側に折る。
さらに半分に折る。
ウエストベルトを縫う

前スカートのファスナー側のプリーツを折った状態でベルトをつけてください。
スカートとベルトが表側同士が内側になるように重ねる。
ベルトがスカートより縫い代分1cmはみ出るようにして1㎝幅で縫う。
ベルトを裏が見えるように半分に折る。
はしから1cmの所を縫う。
ベルトをひっくり返してスカートの縫い代をくるんでください。
待ち針で固定する。
縫い目から5mmの所を縫って固定する。
すそを縫う

すそを2cmアイロンで折る。
すそを1.5cmの幅で縫う。
アレンジ方法
前後の丈を変えたい場合
上をいじると難しいので、下側を図のようにカーブさせてください。
いるもの
□ 表生地
□ フラットニットファスナーかエフロンファスナー 20cm以上のもの1本
□ 接着芯 30cm~(改造パーツの形による)
□ スプリングホック 小さめのもの一組
□ 生地にあった色の糸
オススメの生地
T/Cブロード
綿とポリエステル混紡素材で、普通のブロードに比べ少々高いのですが、しわになりにくく縫いやすい生地なので、毎日のお洗濯のあとのお手入れがラクなんです。
普段着使いにしたいのなら、TCブロードが一番だと思います!
TCのTはテトロン(ポリエステル繊維の商品名)だそうです
塩素系漂白剤の使用はおさけくださいね。
綿 ツイル
どこの手芸店でも手に入りやすい生地で縫いやすいです。
縫いやすく色数や柄もいろいろあります。
綿100%なのでシワが入りやすいです。
綿ブロード 花柄 和調プリント
色も柄も多く薄いので縫いやすいです。ただし、綿100%はしわになりやすいので、コスプレや舞台衣装など、たたんで持ち運びするような場合には、かばんから取り出したらしわだらけというケースもあるので、普段着むきです。
ただし、厚さが薄いので、淡い色合いの生地はしたの服が透けたりしやすいので、一回りボリュームの少ないゴムスカートを裏地で作ってペチコートにして重ねばきするといいですよ。
綿生地なのでしわになりやすいです。
カトウさんのより気持ち柔らかい気がしました
ツイルは布の織り方の名前なので繊維の太さや加工によって特徴が変わるので、一度サンプル取り寄せするのがオススメです
ツイルの一種ですが、薄めでやや張りのある生地です。
軽さを出したいけど張りも欲しいというときに。
必要な布の量の計算方法
丈を短くしたり、伸ばしたり、改造パーツなど組み合わせをかえると布の量が大きく変わるので、正確には型紙のすみについている1/10サイズの型紙を使って動画のように計算してください。
特にコスプレだとパーツごとに色を変えたりするので何十通りの布の量をここに書くわけにも行きませんからね