みやこ染さんの染めのレンタルスペースでろうけつ染め体験をしてきました!
ろうけつ染めとは、布に色がしみこまないようにロウを模様の形にしみこませて、それ以外を染めて柄を入れる方法です
染める作業は袋ラーメンを作る工程とあまり変わりません。
いるもの
□布用ろう
□ろうけつ染用筆(動物毛の筆) (化繊の筆は縮れるため)
□染料(スレン染料を使いました) 常温で染められる染料
□促進剤※染料によって促進剤が違うので使いまわし出来ない場合があります
□新聞紙
□みやこ染の消えるマーカーペン
出来上がったもの
初めて挑戦したものです。
白いところがロウを塗ったところ。
スレン染料という空気に反応して色が変わる染料を使って染めました
一緒に行ったパターンナーさんの作品
下絵を入れる
紙に下絵を書きます
ロウを塗るところが白く抜けます。
それを考慮して下絵を描く。
紙に書いた図の上に布を重ねて写してください。
このとき普通の洋裁用のチャコペンだとすぐに消えてしまうので、ろうけつ染め用のペンを使う。
本格的にされる方はこういう先に針のついた竹で布をピンと張って浮かせて書きます
ですが、慣れてないと書くのが難しいので新聞紙の上に下絵をおいてろうを塗る。
ろうを溶かす
常温ではろうは固形なので温めてとかします。
写真はろうけつ染め用具 電子ろう溶器です。
何度も使うなら専用の用品が絶対使いやすいと思います。
しかし頻繁に使うわけではないので、私は自宅では卓上五徳+ダイソーの固形燃料でロウを溶かして作業しました。
ただ布を扱う場所で火を扱うのはあまりオススメしません。
こういう携帯湯沸しで代用できるんじゃないかなと余裕があれば試してみようと思っています
ロウを塗る
ロウは右のように透けるくらいに塗らないと染料がしみこんでしまいます。
左側は表面にのっているだけなので裏側まで染みこんでいないのだそうです。
白く残したいところをロウで塗る。
化繊の筆は熱で縮れてしまうので動物毛の筆を利用してください。
ダンダラ模様をきれいに入れるためにマスキングテープを貼ればきれいにいく気がしたのですが、とけたロウはどんどんテープの下に流れていくので筆塗りするのが一番でした。
別の色を入れたいところは塗らずに輪郭線だけを塗ります
別の色を入れたい場合は色を入れた後に、この上からまたロウを塗る。
するとそこがそれ以上染まらなくなります
ロウで細い線を書きたい場合プロの方はチャンチンという道具を使います。
とけたロウはサラサラですぐに流れて、冷えるとすぐに固まるため、かなり難しいです。
染める
生地の量にあった水を用意します。
暖かいお湯で染めるとロウがとけますからね!
大きい鍋がない場合、常温(火を加えなくていい染料)ならダンボールに3枚ほどゴミ袋を被せて容器にすればいいそうです
先に別の容器で染料を溶いてください。
一度少なめの水で溶いてから、さらに水を足して2回に分けて溶くとダマが出来にくいそうです。
桂屋ファイングッズさんの所で撮らせていただいた動画を紹介させて頂きますね#染めのコツ#みやこ染め #ろうけつ染め pic.twitter.com/cqIg8us7gf
— 洋裁工房のうさこ (@yousaikoubou) 2018年8月24日
このときあまりかき混ぜるとロウが割れます。
その割れを模様とする技法もあるそうですが、ひび割れたところが染まるのでひび割れて欲しくない場合は激しくかき混ぜないほうが言いと思います
スレン染料は空気で反応するので液色が、染まる色と異なります。
なので染料のパッケージそのままの色で染めるのは問題ないのですが混色が難しいです。
作っている途中にこの色で間違いなかったかな不安になったら、表面の泡の色を確認するといいそうです
促進剤を入れます。
促進剤を入れると染まりが倍くらい変わってくるそうです
塩や酢を入れると色落ちがしなくなる「定着剤」になるってホントなの?
酢や塩は定着剤ではなく染めの力を強くする「促進剤(パワーアップアイテム)!」
綿や麻→塩 (酢を入れると染まらなくなるよ)
ウール→酢
ポリエステル→濃色促進剤
洗う
余分な染料と落とすため台所洗剤を少し入れて水道水でざぶざぶ洗ってください
スレン染料というものを使って染めました
空気に反応して色が変わるため液色と取り出した直後の色が全然違います
お湯に入れたワカメのように色が変わって行くよ pic.twitter.com/yxWjoqKI6r— 洋裁工房のうさこ (@yousaikoubou) 2018年8月24日
細い線の仕上がりについて
しっかりロウがしみこんでいればこんな風にはっきり色が抜けます。
少しムラになっているところは蝋がしっかりしみこんでいなかったか、薄かった場合です。
なのでいきなり本番ではなく小さい生地で2~3度テストをしてどれくらい塗るのか確認をしてから
SOMENOVA
みやこ染めで有名な桂屋ファイングッズさんは東京に染め用のレンタルスペースを用意してくださっています。
自宅で染めるのが大変な大量の生地など、大きい鍋も借りれるので一日こもって染めることが出来ます。
よくディズニーハロウィンにむけてドレスの生地などを染めに来る方がいらっしゃるようですよ~