型紙を重ねる向き
左右のデザインが違う場合は、表側から裁断すると間違いないですよ。
縫い代の外側に印をつけ、ダーツなどの印をつける場合は切りじつけをすれば後で糸を抜くだけなので、必ずしも裏から裁断しなければならないという決まりはないのですよ
うさこの型紙屋さんが作った型紙には1/10サイズの型紙がオマケでついています。
これを布を切る前に組み立てると、説明書の理解度が一気に上がります。
洋裁が、難しく感じるのは理解できないのではなく先が想像できないからです。
1/10の型紙をパズルと思ってテープで組み立ててみてください。
たった3~20ピース程度しかないパズルなんて簡単だと思いませんか?
どこを縫い合わせるのか、どうしてこうなっているのか小さいので、貼り間違えても簡単にやり直しがききます。
小さい紙の洋服で存分に試して本番に入れば、失敗やつまづきが減りますよ!!
縫う前の下準備
裁断した全てのパーツの端をほつれ止めをする。
型紙に指定された場所の裏に接着芯を貼る。
お洋服に模様や刺繍を入れたい場合はこの時点で入れておくと楽です。
画像の色の説明
ダーツ
ダーツ(立体にするためのつまみ)を縫う。
後のダーツは後中心に向けて折る
脇
前身頃と後ろ身頃を表同士が内側になるように重ねてください。
これを洋裁用語で中表といいます。
肩と脇を縫う
対側の脇と肩も同じように縫う。
縫い終わったら縫い代をアイロンで左右に折る。
←洋裁用語で割るといいます
ファスナー
赤い部分にコンシールファスナーをつける。
コンシールファスナーをつけるとき
丸まってるムシ(レール部分)をおこして縫うのですが
なれてないと戻ってムシの上を縫っちゃったという人もいると思います
アイロンを中温にして
裏からアイロンをかけると
ムシが起き上がって縫いやすくなるよ pic.twitter.com/enhns3HShD— 洋裁工房のうさこ (@yousaikoubou) 2017年7月28日
コンシールファスナーをつけるとき
丸まってるムシ(レール部分)をおこして縫うのですが
なれてないと戻ってムシの上を縫っちゃったという人もいると思います
アイロンを中温にして
裏からアイロンをかけると
ムシが起き上がって縫いやすくなります。
肩と脇
肩と脇を縫う。
縫い終わったら縫い代をアイロンで左右に折る。
後前身頃を縫いこまないようによけて、上の前身頃を縫う。
片方の脇は1cm縫い代を縫わずに開けてください。
えりの表同士が内側になるようにに 重ねる。
赤い線のところを縫い合わせます。
縫い目を切らないよう0.2cm程はなれた所で、角を切る。
縫い代を折りたたみ表側に返してください。
表に返して、表から0.5cmのところを縫う。
えりぐりに襟を重ねる。
表が見えるようにした身頃に裏を上にした見返しを重ねる。
ファスナーの所は裏地の縫い代がファスナーより手前3~5mmのところで折り返して縫う。
カーブの所は縫い目を切らないように切り込みを入れてください。
切込みを入れないと見返しを裏返した時に引きつります。
後ろえりぐりにほつれ止めをする。
見返しを裏へ折る
見返しを上によける。
ファスナーのついた縫い代を裏側へ折る。
4
見返しを裏へ折って手縫い(まつり縫い)で固定する。
まつり縫い↓
すその縫い代をアイロンで折る。
端から3~5mmの所を縫う。見返しと襟ぐりの端から5mmのところを縫う。
そでを縫う
この型紙のそで山にはそでを立体にする為に余裕が入れられています。
そで山にギャザーを寄せると右側のように立体的なそでになる。
表が内側になるように半分に折る。
1㎝幅で縫う
そでは表側が見えるようにひっくり返す。
裏返したままの身頃の中にそでを入れる。
脇→肩→印という順に待ち針を刺す。
そでの山のギャザーの糸を引っ張って長さを調整する
手縫いで端から7mmくらいのところを縫う
縫ったら待ち針ははずす。
全部を手縫いで作る場合はここは省略する。
端から1cmの所を縫う。
縫い終わったら仕付け糸ははずす
試着してそでの長さを確認する。
問題がない場合
アイロンでそで口を2cm裏へ折る。
1.5cmのところを縫う。
多少の調整は中に折る縫い代の幅を増減して調整する
仕上げに縫い代にしっかりアイロンをかけて完成です。
仕上げのアイロンはしわをのばすよりも、縫い代にしっかり折り目をつけることが重要です。
スナップボタンをつける。
改造について
胸元が開いたデザインの場合
バイアスで包もうとするとしわが入ったりして汚くなりますよね。
裁断してホツレ止めをした直後に身頃の裏にくりぬく穴より1cm程度大きめに切った接着芯を貼ってからくりぬいてください。
芯を貼ることでふちがほつれにくくなります。
補強でホツレ止め液をフチに塗る。
合皮か、色を塗ったソフトボードか、布を使いたい場合は裏に接着芯を貼って、ホツレ止め液をぬった生地を形に切って、穴に重ねて縫いつけてください。
ぴったり目の生地やデザインによっては穴の形が変形しやすいものもあります。その場合は肌色のニット(レオダード生地でもOK)を穴より1cmほど大きく切って、穴のしたにつけます。
ステンシルの絵の具などで胸の谷間を描けばOKですよ
チャイナボタンについて
好みの色のチャイナボタンがなかなか見つからない時は、私は↓を利用して作っています。
カードに順番に引っ掛けていくと、チャイナボタンのような物が作れます。
あとはカードから外して、形が崩れないように、木工用ボンドなどを裏にすり込んで乾かせば完成です!
(ストラップ用の結び紐が販売されていますが、このカードには細すぎるようなので、100円均一の、江戸打ち紐(光沢のあるきつく結んだ紐)の細い物がちょうどいい感じがしました。
チャイナボタンはサイズや色が限られているので、このアジアン結美のカードがあれば自分でサイズも調整できるので、おすすめです。
この型紙で作りました