ツイッターとかミクシィで起業に関する話を聞きたいといわれたのでちょっとまとめてみることにしました。
ただし、私は人様にお話が出来るほど売り上げをあげている訳ではないから、偉そうにはいえないのですが、まったくの0から始める人にとっては知らないより知っていたほうがいいことをちょっと書いておくことにします。
ここからの内容は自分で材料を調達して、加工して、自分で営業して、自分でネットで販売したいという人になら、私の経験談は多少お役に立つかもしれません。
しかし売れそうなのを仕入れたり、デザインをして工場に依頼して、それを店舗で販売するとなると、その分野は私は一切かかわってないので役に立たないと思います。
基本ツイッターでつぶやいたことを纏めただけなので流れに沿ってないです。
価格設定
オーダーの金額は生活できる価格設定に!
最初は修行だと思って安くすると、値下げはしやすいけど値上げはしにくいので、生活が大変にななります!
(経験済み)
私はそれで
1月オーダーで40着とか縫ってたけど生活カツカツ、でも忙しい+衣装を運送会社に紛失されて、大急ぎで作り直し→ストレスと過労で入院。
こういうことになるから気をつけましょうww
オーダーをやるとき、工賃表を作っておくといいですよ。
スカートだと○円、ブラウスだと何円とかね。
それをオープンにしておくと注文する方もしやすいみたい。
時価って書いてある回らないおすし屋さんって入りにくいでしょう?
ちなみに私は縫うのが早いのでブラウスの縫製工賃4500円にしてました。
私馬鹿なんでうっかり裁断と仕上げの時間の工賃を含めるのを忘れてて、作っても作ってもまったく儲からないというねwww
あとパターン代金も含めるのを忘れててね。
うっかり、うっかりwww (T T)うわああああ
安く請け負っちゃうとどれくらいきついかというと
月40着作って月給24万位、
自営だからそこから自分で年金とか保険とか掛けるので・・・・・・ぎゃあああああああという事になります。
修行だから安くするんじゃなくて金額に見合う物を作る!と頑張った方が腕が上がると思うよ。
ちなみに月40着ってブラウスを40着じゃなくて、甚平とかはかまとか、柄の複雑な衣装とか、篭手とか色々デザインの違うものをまとめて40着ね。
そして洋裁工房の作り方頁や動画も作ってました。
それで月収24万位でした。
自給計算するとバイトしたほうがましだけど、楽しいが勝っちゃうんですよねえ。
ただ、これだと多くの人は長く続かないでしょう。
家庭を持っている人は生地や道具などで家が狭くなり、作業時間の割りに収入が少ないので家族に別の仕事にしたほうがいいといわれる人も出てくるでしょう。
独立して一人でやっている人は、生活が成り立たなくてやめざるをえなくなるなるかもしれません。
だから最初の価格設定は大事なんです。
アドバイスするなら、工賃はブラウスくらいなら8000円とか10,000円くらいが最低と思って決めたほうがいいです。
単価が低いと沢山売らなくてはいけません。
仕事にしようと思っている人は洋裁は得意だと思うんです。
でも営業は得意ですか?
20万売り上げを上げたいとき
5000円だと40着売らないといけません。
5万円の洋服だとたった4着です。
あなたの営業の能力ならどちらの値段で勝負しないといけないか分かりますか?
一月40着とか100着とか売る営業力はありますか?
なければ自分が販売できる人数で売り上げが上がる価格のものを作るという考え方も必要です。
ちなみに私は前職がバリバリの営業職でしたからねー。
具体的に個人でオーダーを請け負う場合について
- 腕を見てもらうために過去に作った物を見てもらえるようにする
- 金額をはっきり明記する
個人でやってる人は意外と2をやってない人が多い。
いやこれ売り物なじゃないし、じゃなくて金額があるとこれに近いのが欲しいという人の目安になる。
金額はお問い合わせくださいというのが一番マズイ。
なぜなら価格が分からないと怖いとか、問い合わせたのに高かったら断るの恥ずかしいとか、問い合わせ面倒とか、売込みされたらいやだというお客さんにとってネガティブな要素がありすぎて、購入の意欲がなくなってしまうんです。
商品の演出について
どんなに素晴らしいものを作っても、その存在が伝わらないと知らない人にとっては無いのと同じ。
どんなに役にたつものを作っても興味を持ってもらわないと、興味を持てなかった人にとっては価値が無いのと同じ。
洋裁工房はこれおもしろい!!って要素が足りない。
エンタメの才能が無いのが悔しいですのう。
私がサイトを作る時に気を付けている事は、
だから中を抜くんじゃなくて自分の伝えたい事を伝わる言葉で伝えるという事をこころがけています。
例えば裁縫用語の、割る、とか倒す。は意外と通じないので
後身頃側に折るとか縫い代を左右に広げて折る。とかね
中表も「中表」を知っている人は分かるけど分からない人にとっては何のことが分からない。
「布の表同士が内側になるように重ねる」と書けば誰でも分かるでしょう?
分かってて当然が実は落とし穴だったりするんですよねえ。
こんな簡単事なんで分からないの!?の背景には、
言ってる言葉の意味が分からないから理解以前の問題でとまっているって事もあるようです。
アクセスアップについて
検索サイトに上位表示されるようにするのは当たり前ですが、小手先でやっても検索サイト側の表示方法の仕組みが変わると一気に入れ替わってしまうことがあります。
一番確実な方法は
自分のコンテンツを見て欲しい人にとって面白い、または役に立つ情報を提供するようにする。
というのがアクセスアップの王道だと思います。
役に立つサイトであれば繰り返し見に来てくれるし、役に立つからお気に入りにも入れてもらえる。
自分の為じゃなくて相手の方に喜んでもらえるようにするのが大切だと思うの。
検索サイトで何かを検索するときって、何かについて調べたいからですよね?
調べたいことについて、一番分かりやすくまとめてあるページで、今後も役に立ちそうなサイトってお気に入りに入れますよね。
自分のサイトに関連のあるサイトで役に立つサイトはリンクはりたくなりますよね?
サイトの質を良くするって言うのはそういう事で、見栄えを良くするとか、フラッシュ使うとか、そういう見た目だけでアクセスUPはしません。
好きな物のより詳しい情報、困ったことに対する答えのあるサイトを作る。
それがアクセスUPの一番の近道だと私は思ってます。
それに情報って古くなるとまったく価値がなくなるから、自分の所で止めておくともったいないのよね。
(社外秘のようなものは駄目ですけど)
価値のあるうちに必要としている方に提供するととっても喜んでいただけて、自身の信用にもつながります。
結局人の為に何かするが最強の王道。
昔から 情けは人の為ならずって言うじゃないですか。
どなたかの役に立つことをしていたら回りまわって自分に帰ってきますよって。
以上、アクセスアップの業者に頼むより何倍も効果があって、信用も得られるうさこ流(ていうか王道)のアクセスアップの方法でした。
利用規約について
サイトを運営している人で利用規約とか注意事項を小さい文字で書いておいて、
「注意事項書いてるのに読んでくれない!」
と思ったことがある人は結構いるんじゃないかと思うのですが、
大概の人は注意事項や利用規約は読みません。
だから読んでほしい事は店側が読みやすくする努力をするしかない。
・「利用規約は読まない人が多い」と割り切ると気が楽になる。
そういう人が一定数いて、そういう人に対応するのも業務のうちと割り切るとストレスが結構減ります。
だって、あなたはブログやツイッターの利用規約全文しっかり読みました?
ほとんどの人は読んでないと思うんです。
商売は受け流すスキルが結構重要だと思います。
私の経験からの話だけど、最初から禁止事項ばかりを前に出すと読んでもらえません。
利用者がこれはどうなの?というグレーゾーンの中から、OKなものを先に伝え、最後にこれだけはやめてねと書くと読んでもらえやすい気がします。
例えば洋裁工房の場合は
型紙改造OK、型紙で作った物の販売OK,でも型紙を配るのだけNGみたいな感じです
あと小さい文字、文字だけだと読んでもらえないので漫画にしました
文字だと見づらいですが漫画にすると読んでもらいやすくなります。 コミPo! という漫画がかけない人でも漫画が作れるツールがあるのでこういうツールを活用するといいと思います。
無料体験版もあります
自社でサンプルの撮影を行う場合について
・野外で撮影する場合は気配りというか根回しの準備をして行う。
衣装の撮影を野外でさせて頂く時は自分が権利を持っている場所以外は必ず許可を取る。※公園も商用で写真を撮る場合は許可がいります。
私が撮影をするときは小さな透明袋と袋キャンディとを用意して
「衣装の撮影をしています。許可を頂いた上衣装の撮影をしているので怖がらなくて大丈夫ですよ、不便があったら言ってください:会社名」
と書いた紙を一緒に入れてご迷惑をおかけいたしますと先に配ってから撮影をしていました。
何をやっているのかわからない、得体が知れないものに人は気持ち悪い、怖いという感情を抱きます。
あらかじめ何をやっているのか伝えておくとトラブルが起きにくくなります。
帰るとき、お借りした場所の職員さんに何か問題はありませんかと確認して帰るとすぐにその場で何か不備があったらすぐ分るし、次の利用もしやすくなるよ。
あと何をやっているか後から来た人にもわかりやすいよう、撮影中のプラカードやスタッフジャンバーとか腕章をつけて「何かやってる」と言うのを伝わりやすくすると察していただけてスムーズに撮影が行えたりするよ。
「何をやっている人か伝える」のは結構重要。
はじめて手作りフェアのときホント取材が大変だったのです。
公式でお借りしたプレスの許可証は目立たないし、参加者にプレスの意味が浸透していないから怪しまれる、いぶかしがられる。
ロゴが英語、プレスとか聞きなれない言葉はあまり効果がないようです。
伝わる言葉を使うのが大事。
許可を取ってるんだから私たち優先という気持ちで動かない。
衣装写真を撮るとき1~2枚だから許可なんて良いじゃんと思わず自分の土地以外はちゃんと手順を踏んでやらないと斜め上のクレームがきたりします。
世の中相手が間違った事をしているから正してあげようという正義感のあふれた人がいます。
きちんと手順を踏んでいれば、直に利用規約が確認出来るので、実際は問題ないのであればその旨を伝える事が出来るけど、手順踏んでないと後ろ暗くて言い返せなくて延々おこられる羽目になったりするぞ!
ちなみに大分市の場合公園を商用利用する場合の利用料は300円程度
商用利用でその程度なので安心して使用料を払って利用すると良いよ。
+カメラの台数の追加料金(これも数百円)ただし貸切には出来ないので注意。
でも安心が買えると思えば安いと思うぞ(大分以外は知らないよ)
メールについて
・仕事関係のメールはプライベートと完全に分ける。
スタッフを増やしたりすると、お仕事のメールなのでスタッフの方も見ることになるとおもいます。
そうじゃないと出張や休みのときにスタッフが確認できなくなるので。
なので自社の人間が目を通しても大丈夫なようにプライベートと仕事用のアドレスは別に用意しておくといいです。
・取引先との仕事のやり取りはフォルダなどを作って数年は保存しておく。
取引先の担当さんが入れ替わったりすると伝達が上手くいってない場合があるよ。
そういう時に以前と異なる内容の取引の話しが出たりした場合、単純な伝達ミスの場合は残っていたメールを転送すると、ちゃんと修正してもらえるので契約の効力内の間は書類、メールは捨てちゃ駄目
ミスについて
ミスをしないと言うのは不可能で、何千何万個を作れる機械でもミスが出る。
ミスは起こるものと考えて、その時にすぐに対処できる体制を作る事が大事だと思うの。
過去自分が体験した失敗や、自分がお客だったときにこういういやな思いをしたなあとか、こうだったらいいなあと思ったことを思い起こして、そのときの対処法のマニュアルを作っておくといいですよ。
いざミスをおかしてしまったとき、パニックになったりします。
何をどうしたらいいかあせってわからなくなるときがあります。
そんな時、マニュアルがあると落ち着けます。
そのマニュアルはミスをなかった事にするではなく
いかに気分を害させてしまったお客様の心を和らがせるか
少しでも気分良くなって頂くかという方向で作るのが大事だと思います
私なんて何回ミスをしてきたか。
本当ミス多くてすみません、誤字、リンク切れ多くてごめんなさい。リンク切れ見つけたら教えてください
年間売り上げが20万以上を望む方
開業手続きについて
とりあえず年間20万以上の売り上げをあげたい人は、税務署に印鑑と身分証明書を持って個人事業開始申告書を出しにく。
個人事業主になる場合特にお金は要りません
詳しくは「個人事業 開業時の提出書類」で検索いただくと、詳しく調べられます
帳簿について
税金の申告をするときの帳簿を青色申告で出すのか、白色申告で出すのか選びます。
大まかに言うと
白色は現金の流れだけをつけて書類を出す方法
青色は、仕入れや売り上げ、経費、銀行の預金などの、商売に関する金銭の動きをすべて記録に残し提出する方法です。
こっちを選ぶと
通常所得(収入から必要経費を差し引いた額)に対し税金がかかるわけですが、その所得から65万円ひいた分から税金を計算することになるので、白色申告より所得税や健康保険料が安くなります。
今はPCさえあれば青色申告のソフト
が市販されていますのでそれを利用すれば、簿記が分からなくても何とかなります。なお洋裁工房では【会計ソフトfreee(フリー)】
を利用しています。簿記が分かる人はフリーソフトもあるのでそちらを利用するといいかもしれませんが、実際私簿記2級持ってますが、毎日やってないと忘れます。
レビューを見て感想の多いものなどは、簿記の知識のない人のためのチュートリアルなどが充実していたり電話サポートがついているものがあったりするので、有料を買ったほうが間違いないと思います。
ネットショップだとお客様が個人になるので、帳簿が販売1つごとに全部帳簿をつける必要があります。
件数が多いと打ち間違えや、抜けがあると帳簿と通帳の残高が合わず、探すのが一苦労です。
それを修正する時間給を考えると、ある程度売り上げが上がるようになったら、通帳と帳簿が連携する会計ソフトに切り替えたほうがいいです。
これ本当!絶対!!
・レシートを保存する
A4のノートを用意して(ページが増やせるルーズリーフがおすすめ)テープで経費となるレシートを貼って保管します。
なんで増やせるタイプがおすすめかというと、今のレシートは感熱紙タイプが多いので消えます!
お店によっては2~3ヶ月で消えます!!
なのでコピーをとっておかないと後でまとめて帳簿つけよう!というタイプの方は後でギャーとなります(私の事だ)
増やせるタイプは外せるのでコピーが楽なのです。
あとかばんに筆記用具を携帯しておくといいです。
小さい手芸屋さんとかはレシートに商品名が記載されないところもまだまだ沢山あります。
あとで、これは何の買い物じゃろか?となるので、商品名のないレシートはその場で空欄に書き込んでおくと後で帳簿に書き込むときに助かります。
銀行口座について
・銀行に行って仕事用の通帳を作ります。
仕事用で使うカードや経費(工房の家賃光熱費など)は生活通帳から切り離して仕事用の通帳に移してしまいましょう。
ごっちゃになるとややこしくなります。
・一緒にインターネットバンキングの申し込みもしましょう。
携帯やPCから入金のチェックが出来るようになります
実際経営して思ったのが口座の数は増やしすぎると管理が大変なので
1~2個に絞ったほうがいいと思います。
最低ゆうちょ銀行の口座ひとつあればいいです
・書類は5年間保存しなくてはいけません。
ちゃんとまじめにつけましょう。
本当に税務署の人が調査に来ます。
うちにはナイスミドルが2人組みでやってきました。
このとき通帳の提出もあるので、仕事用と生活通帳を分けておかないと通帳の中身全部見られます。
目の保障になりました。またきてください。
仕事用の銀行の口座は1つか2つに収める。
多いと確認するのに地味に時間がとられるので、少ない方が仕事の効率が良いです。
助成金を活用しよう
個人事業主になると中小企業の融資が受けられるようになります(要審査)
起業してから数年以内は返済不要の助成金もあったりするので調べておいて損はないです。
期間をすぎても低金利で運転資金を融資してもらえる制度もあります。
例えば車を買いなおしたり、洋裁ならミシン等高額商品を買う際、通常ならローンを組んで買ったりすると思うんですが、通常のローンだと結構金利が高いですよね。
でも車とか仕事で使う事もありますよね?生地を仕入れに行ったり出荷したり。
もちろんミシンは仕事で使うものです。
通常のローンですとかなりの金額の利息を払わないといけないのですが
中小企業の融資制度はかなり金利が低いので(1~2%とか)利用できるようであればローンを組むよりこちらを利用したほうがいいです。
もちろんいつもニコニコ現金払いというのが一番なんですが、今この時にこれがあると効率が上がる、売り上げが上がると見込め、返済が可能であるならば利用する価値はあると思います。
事業ごみの取り扱い
市役所にいって事業ごみの業者の一覧をもらい手続きを。
基本事業をしていたらごみは事業ごみとして出さないといけない
量が少なければ事業ごみの会社からそれ位なら普通のごみとして出してくださいといわれるケースもあります。
1万円近く違ったりするよ。
うちは今月2回で3500円。
朝早起きせずにゴミを捨てずにすむので助かってますw
うちの契約しているところは紙、布、燃えるゴミ、缶、ビン、ペットボトル全部纏めてもって行ってくれるので楽です!!