元の資料に縫い代の表記がないため時代衣裳の縫い方を参考に縫い代2cmで作ってあります。
裃(かみしも)の資料
国立国会図書館デジタルコレクション岩村秀太郎 著 帝国裁縫大図解 : 絹綿布羅紗物 𧘕𧘔より
cmに変換
胴体部分
上の図では書かれていませんが次のページを見るに、2寸平行線を引くと書いてあるので6.5平行線を引く。
ピンクの線で切る。
左右対称に2枚切る。
折り目は表から見た時の折り目。
えり部分
国立国会図書館デジタルコレクション岩村秀太郎 著 帝国裁縫大図解 : 絹綿布羅紗物 𧘕𧘔より
肩の所二寸立ち落とすと書いてあるのでこの裃は肩で縫い合わせているのかな?
AとBの部分を測る
A+B
8cm
上記の製図は体半分なので、実際は上記の横の数値を二倍した長さとなります。
A,Bの長さの所に印をつける。
身返し
「巾四五寸の繻子の類にて身返しとす」とあるので、15~19cm脇側から平行な長さで裏の生地を作る
この形で左右2枚切る。
縫い方
折りたたむ部分は、しつけ糸の色を変えておくと分かりやすい。
前の長い所を縦に細長くなるように表が見えるように半分にアイロンで折る。
裾の所を付けた折り目と逆向きに折る。
すそを2㎝幅で縫う。
後中心を2㎝幅で縫う。
裏から見て左脇に向かって2.2cmの所で縫い代を折る。
2㎝ではなく2.2cmで折るのがポイント。
身返しをつける
身頃(胴体)の上に見返しを表同士が内側になるように重ねる。
すそと脇を2㎝で縫う。
表にひっくり返す。
図の折り目の色通りに見返しごと折る。
折り目がばらけない様表に縫い目が出ない様手縫いで固定する。
えり
えりの生地の縫い代を2cm裏に折る、
縫い代を折ったまま、半分にアイロンで折り目をつける。
身頃とえりを表同士が内側になるように重ねる。
(縫い代分えりがはみ出す)印を合わせて待ち針をとめる。
位置合わせの印は無視するとシワになったりするので、忘れずにつけているか確認して、位置を合わせてから、2㎝で縫う。
えりのすそを2㎝上に折る。
えりを半分裏側に折って縫い代を包む。
2~5mm位の所を縫う。
紋の位置
前は肩から14cm、後はえりから5cmの所に入れる。
模様はステンシルか、布用のラバーソートを使うといいと思います。
うさこは洋裁の先生なので本格的な縫い方は「和裁」の資料を探してくださいね。