そでの可動域の説明
細く下に下がった袖
腕を上げる時服の動きの中心は、肩じゃなくて脇の下なんです。
そでが下を向くほどそでが細くなります。
だから腕を上げようとしても、生地がそでの太さより上に上がりません。
スーツで腕を上げるとそでの太さ分以上は服ごと持ち上がるのです。
肩が変に盛り上がる理由はこれだよ。
腕を上げると二の腕が突っ張る感じなのは、そでの太さが変わったりしているわけではなく、生地の可動範囲の限界でそれ以上動かせないだけなんです。
少し下がったそで
シャツやゆったりしたブラウスやワンピースなど
肩に差が少ないので、細いそでに比べて腕を上げやすいです。
横に広がった太いそで
甚平や作務衣、ラグランスリーブなど
肩との差がないそでは、腕を自由に上げられます。
空手や柔道、剣道などの道着で、腕を大きく上げている人を、見たことがありませんか?
こんな感じでそでの形は、デザインだけでなく動きにも影響があるんですよ。
細いけど腕が上がるようにするには
細いそではそでの穴に対して太さが短いのでその差で腕が上がりにくい。
なので脇の下に布を足します
動きの中心が上がるので、肩の差がへる。
ブラウスのように腕が上げやすくなるんです
実際は上の緑の内側に入った部分のそでの山は図のようにしわになります。
まちの作り方
腕を下げた時マチはこのように折りたたまれる。
なのでマチが幅広いと脇に食い込んで着心地が悪いので、脇より最低1~3㎝以上低い位置にする。
身頃(胴体)の型紙を体に当ててマチの高さを決める。
そでの左右をあわせる。
そでの一番低い所からAcm上に直角に横に線を引く。(青い線)
青い線で線対称になるように線を描く
型紙から修正する場合
線対称に下だけだと角が出来る。
なだらかにつながるように線をつなぐ。
すでにできているものにマチをつける場合
上記の型紙のマチの部分だけを別の紙に写す
周りに縫い代をつける。
そでと身頃の間に縫い付ける。
そでについてのページ
半・分解展
それまで漠然としていたそでの形の意味が半・分解展に行って100年前の洋服を実際に触って、着ることで理解できるようになりました。
半・分解展とは
洋服を半分分解してパターンを確認したり再現衣装を試着できる展示会です
もしまた色んな都市で開催されるときはぜひ行ってみてはいかがでしょうか?