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ミシンの選び方

ここではミシンを買いたいけどどうやって選べばいいか分からないという方へ
選択する際の判断の基準のひとつとして役に立てていただければ幸いです。

はじめに

私は自他共に認めるミシン好きです。

ミシン好きがこうじて縫製会社→ミシン会社→独立して仕立て屋にやっているくらいミシンが大好きです。

風邪をひいて関節が痛くても、休まずミシンを踏んでるくらいのミシン馬鹿(笑)
気付くと夜の11時なんてザラです。
縫製会社で工業用ミシンを毎日8時間以上使い、ミシン会社で色んな機種のミシンに触れ、独立して色んなデザインや素材の服を縫った経験から、 洋服を作る為に適したミシンを選ぶコツを書きたいと思います。


何故洋服を作るに限定したかと申しますと、
私はミシンキルトとか、小物や手芸の方面はほとんどやらないので、
自分の専門である洋服を作る為のミシンを選ぶポイントに絞ろうと思いました。
このページではほとんどミシンの機種等には触れません。

予算の都合もあるでしょうし、どんどん機種変更があったり名称が変更になったりするので
、修正が追いつかないので、あえて機種名は書きません

大事なポイントだけ押えて、
自分の予算と機能を照らし合わせて自分にあったミシンを選んでくださいね。

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ミシンもくじ

2〜3万のミシンっておもちゃってほんと?

工業用ミシンが一番使いやすいの?
貴方にあったミシンのチェックリスト

・ミシンのトラブル対処法
糸切れ・目とびなどの対処法

・ミシンの選び方
縫い方とかコツなど

・インターネットで買えるミシン屋さん

・マンガでつづるミシン選び  (しもだミシン

しもだミシン
創業60年、現在の二代目オーナーは30年前からミシンに携わっているそうです。
販売だけでなく修理もたくさんこなしているそうで、購入後もアドバイスやメンテナンスをしてくれるそうです。 ネット販売ですが、メールやカートだけでなく電話でのお問い合わせも受けてくれるそうです。
直接電話で聞いた方が早いものも多いですからね。
支払方法は銀行振込、郵便振込、代金引換払いが利用できますよ!


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 なにぶんほぼすべて一人で作っているので、リクエストをいただいても、なかなかお答えできなかったりします

 しかしちまちま地道にコンテンツを増やしておりますので、気長にお付き合いください。

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洋裁工房通信
   

2〜3万のミシンっておもちゃってほんと?

 ミシンを使っている人やミシン屋さんが2〜3万円のミシンはおもちゃだよっていう話を聞いたことがある人もいるとおもいます。 それって本当なの?
 答えはNO

 必ずしも一概にはそうとは言えません。

 何故なら、その人の使う頻度や、作ろうとしているものによっては2〜3万ので充分だったりするからです。

 2〜3万のミシンの中でも実際おもちゃのようなものもありますが……、中には新品だけど、旧機種になった為定価の半額(以下)になっている ものもあります。

 実は代理店はミシンの値段を自由に決められるので、店によって全く金額が違うのです。
 なので、説明書や機能をよく見て、同じ値段でも性能のいい物を見つけて選ぶと良いですね。

 実際私が衣装係として参加していた劇団ではほとんど劇団員が自分たちで衣装を作るのですが、その中の1人が通販本で購入したミシンを使っています。  実際それで衣装を縫っていますから、縫えないわけではありません。

 ただし、↓これ↓が重要です。


「縫えるミシン」「縫いやすいミシン」別物なんです!


 残念ながら上記したミシンは本人以外の劇団員はほとんど使いません。

 何故なら、使いにくいからです。
 他の劇団員が使っている機種は私が寄付したものや、各自持ち込みのミシン色々ありますが、その中でかなりずば抜けて使いにくいんです(涙)

 なので、貴方の使用の頻度、目的、技術を充分理解したうえでミシンをお求めになるとよいと思います。

 ちなみに、「2〜3万のミシンじゃぞうきんも縫えませんよ」というトークを聞いたことがある人もいるとおもいます

実は縫えるんですよ → パワーのないミシンでも雑巾を縫う方法

 ただし、全てのミシンで縫えるわけではありません。
 間違いなくおもちゃなミシンもありますので(滝汗)

 某通販の1万円ミシンとか3980円とか実際試し縫いしましたが、手縫いした方がましだと思いました(笑)

工業用ミシンが一番使いやすいの?

 実際に仕事で使っていた感想をいいますと、こちらもNOです。

 分かりやすくいえば、工業用ミシンは大型バスです。
 家庭用ミシンは軽自動車だと思ってください。

 工業用ミシンは同じものを何百枚、何千枚と縫うのに適したミシンです。
 だから小回りがきかないんです。

 直線だけですから、当然ロックミシンなど別にほつれ止めのミシンが必要ですから、初めての1台目ミシンには向いていないと思います。
 なので、お仕事で使うのでなければ、家庭用ミシンが一番だと思います。


 私が最近のミシンはね〜とか、家庭用ミシンはね〜という方々の言葉で不思議に思ったのが、

「糸目がまっすぐじゃない」
「はしかがり(ほつれどめ)が綺麗に出来ないのよ」
ということばです。

 この言葉、別に仕事で縫っている人からの言葉ではないのです。

 よ〜くみると、ミシンの縫い目は微妙にミの字になっています。 これが気に入らないんですって。

 でも2本の糸が絡んで縫い目を作ってるんだから、糸の太さ分ずれるのは当然だし、ジグザグの機能がついてるから若干のずれはありますが、皆さん服を買うときそこまで縫い目を見ます?  糸調整がピシッとあっていれば、微妙にミの字になっていてもほつれないし1mも離れれば全く分からないんですよ。

 またはしかがりが綺麗にできないから「職業用とロックミシン」をという人がいますが、はしかがりって単に布の端がほつれてこないように生地を包み込むというものであって、装飾ではないんです。 しかも裏だし。

 家庭用のジグザグミシンで処理したほつれ止めでも充分洗濯に耐えますよ。


↑普通の家庭用ミシンなら、ジグザグ縫いでほつれどめが出来る

職業用は直線のみなので職業用ミシン+ロックミシンが必要


 確かに見た目はロックの方が綺麗だし、早い。
 でも趣味ならジグザグで全く問題はないんです。

 実際私、仕立ての仕事するまでロックミシン持ってなかったのですが、それまでに作った服、何度も洗濯してますがほつれてません。

 工業用が一番だとおっしゃる方は、

 本職で縫っている

 ミシンの機能を使いこなしていない

 その人が使っていた家庭用ミシンがハズレの機種だった


という方なのではないでしょうか?

 本職で縫っている方は、一日何時間も使用して、ロックミシンも持っている方なので、当然本職向きのミシンは使い勝手がいいでしょう。

 でも、趣味で縫っている方とは使用頻度も縫う内容も違ってますから、当てはまらないのです。

 家庭用ミシンは使いこなせば、工業用よりすごい能力を持ってるんです。
 私は初めてコンピューターミシンを見たとき、滅茶苦茶感動しました。


糸掛け・糸調子の調整がメンドクサイ
音がうるさい
別の機能を使いたいときは、そのたびに違うミシンに移動しないといけない


という、それまで工業用ミシンに感じていた不満が全てクリアーされていて、ビックリしました。

 なので↓↓下を読んでいただいて、貴方の使用目的と、頻度にあわせて、貴方にあったミシンを見つけてくださいね。 

ミシンを選択する際にチェックしていただきたい項目

ご自身のチェックポイント
使用目的
雑巾を縫うだけか、小物を作るのか、趣味としてガンガン縫うのか、仕事として縫うのか。

――――――――――――――――――――――――――――

・雑巾だけしか縫わない 

 買わないほうが良いです。
 まず雑巾しか縫わないので、元は取れないし、そのうち間違いなく押入れの肥やしになります。
(ミシン屋勤務時代の経験上ほぼそうです)
 ミシンを買うならせめて、趣味、必然性を強く感じたときに決断されるのが良いでしょう。
 使用頻度が少ない人には、良いミシンだろうが、悪いミシンだろうが、決して満足する買い物にはならないはずです。

 それでもどうしても欲しい場合は、メーカー希望価格(定価)が10万円近くで、 実際の販売単価が3万以上の物を選んで、下記の方法でミシンで縫えばぞうきんは作れます。

パワーのないミシンでも雑巾を縫う方法

―――――――――――――――――――――――――――

・趣味として洋服を縫うために初めてお求めになる

 ある程度使い勝手のいい実用ミシン…つまり糸調整などを自動で取ってくれる物がいいと思います。
 使い勝手が悪いと、当然使うのが嫌になってきたりしますから、 ある程度ミシンが勝手にやってくれる簡単なものがオススメです。

 初めてだから、安いのを…これが挫折する一番の要因だったりします。
 糸がつったり、切れたり、初心者なので何故調子が悪いのか分からない。
 結局嫌になって、途中でやめたり、押入れから出すのすら嫌になったりします。

 なので、最初は使い勝手のいいのを買っておいたほうが間違いないですよ。
 ちなみに洋服を作る人は刺繍はあんまり使わないようです。
 そりゃそうですね、柄が欲しければ柄の入った生地買いますもんね。

 そんな訳で、ここに当てはまる方は↓↓のミシンのチェックポイントをしっかり ご覧頂いて、ご選択いただくのが良いと思いますよ。

――――――――――――――――――――――――――――

・バリバリ洋服を縫う

 ロックミシンをお持ちであれば職業用ミシンを選ばれても使いこなす事が出来ると思います。
 もう既にミシンにもなれていらっしゃると思うので、糸調整が自動でなくても、 自分で調節が出来たりすると思いますから、ここのレベルの人は多少手動のミシンでも使いこなす事が出来ると思います。

 ちなみに勘違いされている方が多いですが安いミシンほど簡単と思われがちですが、 調整とかは安いほど手動なので大変なんですよ。
 高いと機能が多いから大変じゃなくて、高いミシンは使いやすくするための技術がいっぱい詰まってるんですね。

――――――――――――――――――――――――――――

・仕事で大量に服を縫う

 工業用…と思われるかもしれませんが、工業用は台がついておりますので、 ご自宅で使用される場合、しまうことが難しいので、広いスペースが確保できない方は、職業用を選択されたほうがいいと思います。

――――――――――――――――――――――――――――

・おまけ

 最近良く聞く刺繍が出来るミシンは洋裁ではなく、
手芸…小物を作るのが好きな方が最大限活用されているように見受けられます。
 特に私のミシン屋時代のお客さんで、刺繍ミシンを活用していたのは5〜60代以降の御婦人でした。
 婦人会の友達や、お茶やお花の生徒さんに配るとかで沢山作ってました。
(忙しい人ほど時間の使い方が上手く色々作っているのが印象的)
 意外と難しいように思える刺繍ですが、意外と年配の方のほうが使いこなしている方が多いんですよね。
 若い方は仕事や育児に追われゆっくり腰をすえて刺繍を入れて物を作る暇が無いという声も聞きました。
 まあ私の当時のお客さんのイメージなので、当てはまらない方も多いと思います。

使用頻度

 年にどのくらい使うのか。
 年に1回程度、毎月、毎日。

 矛盾しているように思えるかもしれませんが、良く使う人ほど安いミシン、 使用頻度が低い人ほど高いミシンじゃないと使いこなせなかったりします。
 良く使う人はミシンに慣れてますから、多少機能が制限されていたり、 難しくても使いこなす事が出来ますが、使い慣れていない人は最初の糸掛けから簡単なミシンじゃないと、 久しぶりに出したはいいが使えないという場合がほとんどなんです。

 心当たりありませんか?(笑)

 これを踏まえたうえで、今度は押さえておきたい機能をチェックすると 自分にあったミシンが見つけやすいかもしれません。

ミシンのチェックポイント

1 押さえの厚さ調節

 これが無いと厚もの縫いは辛いです。

 普通の綿地の厚さに押さえの高さが調節されている所に、 それより厚いデニムなどをはさめば当然押さえが強すぎて、 布を後に送らずに送り歯が食い込んで、生地に傷がついたりします。

 なので、押さえの調節が出来るかは必ずチェックした方がいいです。

2 ベット、アームの広さ

ようは、ミシンの針のある部分のまわり、コの字型になっている部分の広さですね。

 ここが狭いとワンピースや厚物の生地の物を縫うとき辛いです。
 回転させたりする時、ここが狭いと向こう側に回したり、背中心など生地の中央を縫う時に、 たくしながら縫ったりしなくてはならないので、ここは広いに越した事はないです。

 まあ小物のみなら気にしなくてもいいかもしれませんが。

でもアームの広さっていわれても分かりにくいなあ

 そうですよね、大体ネットショップの写真は全て同じ比率のものを並べている 訳ではありませんから、実際どれが広いのか分かりませんよね。

 下の図を見ていただければ分かると思いますが、左は一般的な家庭用ミシンです、 右はいわゆるコンパクトミシンとわれるものです。
ミシンの比較 大きさと縫いやすさ
結構たくさんの方がミシンってコンパクトなヤツの方がいいって思ってらっしゃるのではないでしょうか?

ミシンの選び方 作業スペースの大きさを見よ
 ハンカチを作ったり、私は厚地は縫わないよ〜、薄手の生地で巾着袋を縫ったりする程度だよ。
というのであれば、コンパクトミシンでもこと足りると思いますが、

私は洋服が作りたいのよ!!

という方は、まずコンパクトミシンは、除外して考えてください。

理由は上の写真を見ていただくと分かると思いますが、手を置いている場所の大きさが全然違いませんか?

片方はグーを置いても余裕ですが、コンパクトミシンの方はグー1個でいっぱいいっぱいですよね。

ミシンで縫うのは端っこだけじゃないのです大きいものを縫うのが大変

 洋服にを作る時にミシンをかけるのは端っこだけではないでしょう?
 ワンピースの後中心にファスナーをつけたり、エプロンにポケットをつけたり、コートの脇にリボンやベルト通しをつけたり……。
 ポケットの位置で分かると思いますが、上の写真はだいたい同じところに押さえをおろしてあります。
 そんなに厚くない生地でも右の写真は生地で縫うスペースが占領されていますね。

 想像してみてください。
 これがもし厚手のウールや、キルティングの生地だとしたら。

 手を置くスペースが完全に生地でいっぱいいっぱいになってとっても縫いにくことが分かりますよね?

ミシンを買うには 横の厚みも良く見てね

厚みもこんなに違います。
なにしろコンパクトミシンは小さいのが売りですから。

手の置き場が広いとまっすぐ縫いやすいのだよミシンのえらびかた 作業スペースが小さいと縫いにくいのです
 手を置いた時の比較です。
 一目瞭然でしょう?

 貴方が小物を作りたい、厚いものは縫わないよ〜というならここは参考にならないと思います。
 でも「洋服を作りたい」というのであれば、まず、 何を置いてもこの作業スペースの広さは絶対外せない条件だと思ってください。

 なかなかお店では教えてくれませんが、 文字とか刺繍以前のミシン選びで一番大事なところがここなんです。

(ずっと扱いたかったネタ?なんですが、私はコンパクトミシンを持ってなかったので、 出来なかったのですが、失礼を承知で相談したら快諾してくれました。

この写真の大きい方のミシンはしもだミシンさんのブラザーコンピュータミシン フェリエTだそうです。ご協力ありがとうございました♪
ちなみに画像の文字はしもださんからお借りしたものだと分かるように私が入れてみました)2006年9月13日追加

3 フットコントローラーが使えるか。

 ハマって縫う、という人ならこれがあった方が圧倒的に作業が早いです。

 コタツでチョコチョコ程度ならタッチセンサーでいいかもしれませんが、根詰めて縫うなら、後付でもフットコントローラーが付けられるのが両手が自由に使えていいです。

 例えば夏のゴムでくしゅくしゅに縮めてあるデザインの服。
 当然ゴムを縫いつけるときは、ゴムを伸ばしながら縫うため両手で引っ張って縫う必要があります。
 この時フットコントローラーがあれば手を離さず簡単に縫えますよね♪

 この3点が、洋服を作るなら必ずチェックした方がいい点です。

これを踏まえてミシンを選んでください。
ただ金額が安いから〜と選ぶと、本当に安物買いの銭失いになります。

まず上記の最低限の機能をチェックして、その機能のついたミシンの中から自分の予算と、さらに欲しいプラスアルファの機能があれば、その機能のついたミシンを選ぶと、まず納得のいくミシンにたどり着けると思います。

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