イラストに描かれたしわや、状況から推測できるですよ。
コスプレ衣装を作っていて、ちゃんと型紙使って作ったのになんだかカジュアルな感じがするとか、やぼったく感じたりと、なんだかイメージと違ったりしたら切ないですよね。
左側は股の所に横じわが、右側はシワがありませんね。
これは型紙の形が違うからなんです。
まっすぐ立った時のシワの違い 基本 主に織物
横向きにシワが入るズボンは縦の基準が脇です。
シワが入らないズボンは縦の基準が中心だったりします。
まっすぐ立った時シワの入らないズボン
中心が基準のズボンは足を閉じた時が基本の状態なので、まっすぐ立った時に余計なしわが入りません。
まっすぐ立った時にシワがないズボンは、足を開くと生地が引っ張られて股の下のしわになります。
さらに足を開くと脇側から股に向かって線が入ります。
ポケットに手を入れた時は生地が手の厚み分引っ張られるので横ジワが入ります。
まっすぐ立った時に横にしわが入るズボン
横ジワが入るズボンは、脚を広げた状態が基準です。
ジーンズを干したり畳んだりするとき、平らな状態で見るとすそに向かって広がっていますよね
開いた足が基本形のズボンを、足を閉じると、股の所がたたまれる。
それが横のシワになります。
皆が構造を理解してシワを書いているとは限らない！
絵を描いている方が必ずしも構造を理解してシワを書いているのではなく、手癖で書いていらっしゃる方もいるかもしれません。
例えばフォーマルなお洋服の場合まっすぐ立った時ズボンにシワがあまりありませんが、動いた時はシワが横に入るので、手癖で猫のヒゲのように股から放射状に線を書いているかもしれません。
猫のヒゲのようなシワが入るズボンは、ジーンズとかチノパン、スキニーパンツなど日常遣いのズボンが多いので、この場合シワを参考に型紙を探すとカジュアルなズボンになってしまいイメージと違ってしまう事があります。
女性の服は上がジャケットでも下は横ジワのズボンを合わせているという事はよくありますが
学生服やメンズスーツなどのズボンだいたい横ジワが出にくい型紙で作られているので、これらの衣装を作る場合は、イラストに猫のヒゲのシワを書かれていても、以下のような中心に縦の基準が来るデザインのズボンの型紙を使うといいと思います。
ゆとりの大きい生地は縦ジワになります。
脇が縦基準の型紙でも、ウエストゴムだと広い生地を絞るのでウエストから下へ縦方向にしわが入ります。
そして、横にゆとりがあるので生地が体に引っかからないので、重力で下に引っ張られる為、脇が縦基準の型紙でも、まっすぐ立っても猫ヒゲにならなかったりします。
お手持ちのスエットのズボンとかも、洗濯の時等に広げると、脇基準の足が広がった状態になるのにシワは縦になっていませんか？
ただし、ジャージやスエットでも体にぴったり目だと猫ヒゲが出ます。
ストレッチのピチピチは横ジワに
中央が縦基準でもストレッチのピチピチデザインだと、生地が横に引っ張られるので、横ジワになります。
手持ちの洋服でもタオルでもいいので横に引っ張ってみてください。
横にしわができるはずです。
ストレッチ生地を使ったお洋服は、生地が伸びるので、余裕を少な目、もしくは余裕0で作っていたりします。
すると常に横方向に引っ張られているのでシワが横に入るんです。
ズボンに限らずニットのシャツとかも同様です。
ゆとりがあると縦ジワに、ぴっちりだと引っ張られるので横ジワになるんですよ。
なので、ピチピチに関しては基準が脇でも中央でも横ジワが入るので、どっちの型紙を選んでもイラストに近くなると思いますが、かならず伸びる生地を使ってくださいね。
ゆるみが少ないので、伸びる生地を想定したデザインの型紙に伸びない生地を使うと着られない服になるので注意してください。
ズボンの縦の線
ズボンの両足の中央に折り目がついているデザインがありますよね。
これも足を開いたのが基本の型紙だと図のように折り目が中央に来ないんですね。
なので縦線の入ったズボンを作るときは右側のような、立った時にシワの入らない型紙を選ぶといいですよ！
洋裁工房の型紙はどっち？
シワがないタイプ 中心が縦基準
実は美脚パンツは中央基準で作ってあるんですね～。
猫ヒゲシワが入るタイプ 脇が縦基準
余裕があるデザイン 脇が縦基準だけど縦ジワになる
ストレッチのピチピチ
