うさこ
うさこが3Dソフトでぬぐるみの型紙をどうやって作っているのか紹介します。
パソコンでぬいぐるみの型紙が作れたらいいのにな~と思っている方の選択肢の一つになれば幸いです
パソコンでぬいぐるみの型紙が作れたらいいのにな~と思っている方の選択肢の一つになれば幸いです
CLOという洋服用の3Dモデリングソフトを使って作る方法です。
CLOは月額製の有料のソフトです。
とても便利ですが、3Dのソフトなのでパソコンの性能が高くないとフリーズしたり落ちたりします
3Dモデルを作る
ぬいぐるみを作る前に別の3Dソフトでベースになるモデルを作るか、粘土などで作ってスマホの3Dスキャンアプリなどで取り込んで、調整しておく必要があります。
上記の画面はblenderという無料尾3Dのソフトです。
スマホでの3Dスキャン
思ったより枚数少ない方が綺麗に行くっぽい?
お教室にあったフラットロック
針周りがどうしてもぐちゃぐちゃになるね pic.twitter.com/kMqj3TB65B— 服の作り方と型紙うさこの洋裁工房 (@yousaikoubou) 2023年6月17日
この3DモデルはScaniverseという無料のアプリで作った物です。
3Dモデルを読み込む

CLOでぬいぐるみの元となる 3DデータをCLOに取り込む。
3Dペン(アバター)という機能で 3D縫い合わせ線を直接描く。

実際のぬいぐるみを参考に ダーツの線も書き入れる。

左右対称のデザインの場合、 片方だけ作る。
パターン化する


フラット化というツールで分割した部品を選択し エンターキーを押すだけ。

これだけで自動で型紙になる。
線を清書する

ガタガタの線は縫い合わせる対の辺と同じ長さになるように なだらかに清書する。

内部図形 線のツールで先に目安線を引く。
その後型紙の編集予定の線の点を選択し削除する。

編集したい線を選択し、カーブ曲率編集ツールでカーブを調整する。
上3つの画像は形は違いますが基本同じような作業をしています。左が清書前、右が清書後です。
縫い合わせ設定

線縫い合わせツールなどを使い縫い合わせる辺同士を選択する。
洋服用の3Dソフトなので、縫い合わせツールを使うと、図の12.3(2804.3/2792.0)の様に差と縫い合わせる両方の辺の数値が自動で表示されます。
これで長さが同じになるように調整します。
これで長さが同じになるように調整します。


部品を選択し右クリックで対象パターンを選ぶと、縫い合わせ設定ごと左右対称に型紙が生成されます。
シミュレーションする

モデルから外してシミュレーションを かけるとぬいぐるみになります

顔とか模様とか出来上がりを見ながら 位置を決められます。

生地によって仕上がりの違いも シミュレーションできる。
ただ、実際は綿の詰め方で輪郭は結構変わります。

ちなみにCLOは洋服用の3Dソフトなので縫い代やノッチをつける機能もあります。
書き出す

完成品

実際にCLOで作った型紙からフェルトで作ったぬいぐるみ
うっかり間違って耳を前後逆に縫ってしまったのでねじれています|||orz
CLOは服以外も作れて便利ですよ!