布の上において写せば洋服の部品が作れる実物大の設計図
それが型紙です。
型紙を用意する
洋服の中で一番難易度が高いのが、型紙を一から作る事です。
人間の体は動くので体ぴったりに作ると苦しくなったり、ボタンなどが取れたりします。
どうしてその形になるのか、どれくらいのゆとりが必要なのか。
そういう知識がないと作れません。
型紙が適当だと、着られなかったり、長さが合わずに縫うのに困ったりと、この後の作業が大変な事になります。
服を作る上での重要な基礎部分となりますので、初心者の方はまずは市販の本か、型紙をお使いになるのが良いと思います。
サイズはどう選べばいいの?
型紙はバストサイズ基準で作られているものが多いです。
いつも着ている服がMサイズだから~と型紙も同じサイズを選ぶと合わないことがあります。
市販の服のサイズはブランドによって異なる場合があります。
また、ゆったりしたデザインが多いブランド、ぴったり目が多いブランドでは同じサイズでも着心地やシルエットが違います。
下着の有無でサイズが大きく変わる方もいます。
その服を着る時につける下着を付けた状態でバストサイズを測って、サイズ表を見て自分のサイズに近いものを選んでください。
どんな型紙があるの?
難易度的に
縫い代がついていてカット済みの型紙
縫い代がついて部品がが重なってない型紙
縫い代はないが部品が重なっていない型紙
1枚の紙に1デザインの部品が重なっていて写して使う型紙
複数の紙に、複数のデザインの部品が重なっていて写して使う型紙
ドレメ式、文化式製図
の順で難しくなっていきます。
縫い代がついていてカット済みの型紙
形通りに切り抜いてあって直接布の上に置いてすぐに写せる型紙です。
1点当たりの価格は高い
縫い代がついて部品が重なってない型紙
それぞれの型紙が重なっていないため写す必要がないため、印刷された紙を切ったらすぐ使える。
ただし大きいサイズの紙の印刷は高いので、1点当たりの価格は高め。
ダウンロードして、A用紙に自分で印刷して使う型紙の場合、貼り合わせ枚数が多いとちょっと大変。
縫い代はないが部品が重なっていない型紙
縫い代は布にかくと、布が動いてずれやすいので、型紙に付けたほうが写しやすくなります。
指定された長さで出来上がり線に対し、平行に線を引いて縫い代を付けてから切り出します。
こちらも部品が重なっていないので、切ったらすぐ使える。1点当たりの価格は高め
複数のデザインの部品が重なっている型紙
本の付録などに多い。
本によって縫い代が含まれていたり、なかったりするので、確認すること。
上にハトロン紙を重ねて線を写す。模造紙は型紙のインクの色によっては透けにくいのでハトロン紙がおすすめです。写す手間と用紙が必要。
1点当たりの価格は低い。
かこみ製図
図を見て定規で測りながら自分で書く必要がある。別途用紙が必要。
本には複数デザインが載っているので1点当たりの価格は低い。
ドレメ式、文化式製図
原型という自分サイズの型紙を最初に作る必要がある。
洋裁本に書かれた数値をもとにデザインごとに本に書かれた数値を定規で測りながら自分で書く必要がある。
別途用紙が必要。
本には数多くのデザインが載っているので1点当たりの価格は一番低い。
どれがおすすめなの?
洋裁を始めたばかりの場合、全てが初めてで手順を把握するだけで時間がかかります。
なので写さずに使える型紙から始めるのがおすすめです。
価格が高い分、手間と悩む時間がかなり短縮されます。
洋裁教室で教えていて実際に確認していると丈の長いワンピースだと1時間以上差が出ます。
慣れてきたら型紙の扱いに慣れてきているので、写し取る型紙でも問題ないと思います。
さらに慣れてきたら製図をすると、作図の例がたくさん載っているので組み合わせてオリジナルデザインにしたり出来るようになったりします。