当サイトでは洋服の型紙をA4サイズのPDFで配布しています。
これらの型紙は、貼り合わせると実物大になるように作ってあります。
しかし、「コンビニで100%で印刷できない!」というお問い合わせをいただくことがあります。
等倍で印刷されない原因は、お使いのブラウザや、携帯端末、コンビニコピー機の仕様など、様々な要因が考えられます。
特に、コピー機の種類や端末のOSによって、100%ではなく自動的に縮小印刷されてしまうケースが多いようです。
そこで、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブン、ダイソーのコピー機で同じファイルを印刷し、検証してみました。
用意した型紙
houngan.pdf
用紙のサイズ調整していない物。
210mm×297mm
houngan1.pdf
型紙のサイズはそのままで、
用紙の縦横を少し切り落とし205mm×290mmにしてある。
スマホの場合、この形式だと印刷時に中央寄せになって左上の文字が切れない機種がある。
houngan2.pdf
houngan1.pdfを中央寄せに加工。
210mm×297mm
このデータファイルをUSBメモリに保存して印刷してきました。
コンビニ別印刷結果(2024年2月時点)
ローソン、ファミリーマート:いずれも100%で印刷可能
houngan:等倍印刷されるが、左上の文字の上側が印刷されない。
houngan1:等倍印刷されるが、左上の文字の上側が印刷されない。
houngan2:等倍印刷され、上の文字は切れない。ただし、線が太くなる。
セブンイレブン:ファイルの種類によって結果が異なる。
houngan:等倍印刷されるが、左上の文字の上側が印刷されない。
houngan1:縮小されるし、左上の文字の上側が印刷されない。
houngan2:等倍印刷され、上の文字は切れない。ただし、線が太くなる。
ダイソー:いずれのファイルも縮小される
過去にはセブンイレブンのみ等倍印刷が可能でしたが、コピー機の機種変更などにより、現在はローソンとファミリーマートで100%印刷できるようです。ただし、今後の仕様変更により、結果が変わる可能性もあります。
この設定だと縮小される!
印刷設定時に「用紙に合わせる」を選ぶと、どの機種でも縮小印刷されます。
用紙に合わせるを選択するだけで27cmの方眼目が25.9に縮小されました。
100%で印刷したい場合は、この設定は選ばないでください。
houngan.pdfとhoungan1.pdfは端の文字が切れると描きましたよね。
「用紙に合わせる」を選ぶとコピー機は端に書かれたものが切れないように調整してくれるんです。
だからつい「用紙に合わせる」が最適だと思ってしまいがちですが、これが落とし穴だったんですね!
PDFリーダーの仕様で何もない空間は左上に自動で寄せられるのでここはこちら側では設定ができない部分なのでご了承ください。
文字が消えると枚数が見えなくなるので、ページが乱れないように持って帰り、番号を書いておくといいと思います。
最新の物は枠の内側にも数字を入れるよう改善していますが、何分種類が多いのでなかなか全てが終わらずに申し訳ないです。
家庭用プリンターでの印刷
- Canon A4プリンター:端まで印刷できるタイプであれば、いずれのファイルも等倍で印刷可能。houngan2は線が太くなる。
- スマホ→Canonプリンター:メディア品質を「普通紙」にすると縮小される。「写真」を選択すると等倍で印刷可能。hounganは上の文字が切れる。
その他
印刷設定をする端末やプリンターによって、サイズが変わったり、線が太くなることがあります。
家庭用プリンターの場合、「用紙に合わせる」をオフにすれば、ほとんどの機種で等倍印刷が可能です。ただし、ローラーの劣化や用紙の傾きにより、正確に印刷されない場合もあります。
用紙カセットの用紙の大きさに合わせて調整できる部品が、紙に合わせて位置があってない場合正常に給紙されずゆがんで印刷されたり、狂いが出たりします。
まとめ
コンビニで実物大の型紙を印刷する場合は、ローソンまたはファミリーマートのコピー機で、「用紙に合わせる」をオフにして印刷するのがおすすめです。
※2025年2月時点 コピー機の仕様が変わり印刷結果が変わる事があります。
コンビニで印刷する場合は、定規やメジャーを持参し、必ず1枚目を印刷して5cmの目盛りを確認してから、問題なければ残りを印刷してください。