裏地のある洋服のスリットの縫い方です。
持ち出しという重なり分があるデザインです。
ジャケットやスカートなどに用いられています。
ここでは初めての人でも縫えるように熱接着の両面テープを使った作り方を説明します。
熱接着の両面テープとはアイロンの熱でくっつく布用の両面テープです。
熱を加えるまでベタベタしないので布や手が汚れにくいのでオススメです。
騙されたと思って使ってみてください。
洋裁の難易度が一気に下がります。
サイドベンツのある服に型紙を改造する方法
ジャケットなどの重なりのあるスリットのある型紙に改造する方法です。
後ろ中心に1つある...
色の意味
表地
重なり上 重なり下 裏面裏地
重なり上 重なり下 裏面出来上がりイメージ
表地を折る
すその裏に縫い代の倍の幅で補助線を引く。
補助線に端を合わせて折る。
これでゆがまず均等に縫い代が折れる。
上に重なる方は出来上がり線の延長線上を折る。
下に重なる方は持ち出しという出っ張った方の縫い代を折る。
裏地を折る
裏地も縫い代の倍の幅で補助線を引く。
洋裁工房の型紙だと裏地は1.5㎝の縫い代なので3㎝線を引く。
補助線に端を合わせ、折る。
でっぱりのある方は端の縫い代を裏へ折る。
へこんでいる方は角に切りこみを9mm入れ、1cm裏へ折る。
縫い代の上に4~5mm幅の熱接着の両面テープを貼る。
熱接着の両面テープを縫い代の端の方に貼る。
ツルツルした方がはくり紙でざらざらしたほうが接着面です。
中温で、アイロンを滑らせず上から15秒押さえて貼る。
手でちぎると接着面がはがれやすいのでハサミで切る事。
ベンツの上を縫う。
向きを変えてでっぱりの上を横に縫う。
端は縫い代なので縫い代分縫わずに開けておく。
裏地もスリットの上の部分を表同士が内側になるように重ね縫う。
形を整える
アイロンをかけて形を整える。
先にすその縫い代を折ってから、ベンツの縫い代を折ると綺麗に仕上がる。
ベンツの縫い代を貼る
裏側が内側になるように表地と裏地を重ねる。
ベンツの位置を合わせて、はくり紙をはがす。
表から裏地が見えないように確認して、アイロンで15秒体重をかけて貼る。
※熱接着の両面テープは熱で溶かし、圧力で接着剤をくいこませるので、必ずアイロンに体重をかけて貼ってください。
スリットの下と横の縫い代を表に出ないようにまつり縫いする。
テープ類はめくる力には弱いので端は縫っておくと良いです。
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