通常テーラードカラーは赤い線は折り返すため図1の赤い線の部分はどうしても直線になります。
なので胸の筋肉にそったカーブは出来ても、極端にカーブしたえりは通常のテーラードカラーでは作れません。
ただし、スーツのイラストの場合、キャラクターの等身やバランスに特徴があるように、えりの書き方もその人のクセだったりするので、そういう場合は気にせず普通に作ってもいいと思います。
そもそも漫画はディフォルメしまくっているので、服もディフォルメされていると思って差し支えないと思います。
メカ系はこだわって内部の設定とか考えて書いている人は多いですが、服は身近な分結構いい加減にかかれてたりしますしね。(どうやって着替えるんだという服沢山ありますし)
実際フォーマルや仕事で着るスーツはゴージラインと言って図の赤いところがシャツのえりにかかる位置から出ています
よく漫画でミシンが書かれる際に、押さえがねがなかったり、糸がかかれてなかったり、コードがなかったり、下糸巻きがなかったりするので、描いている人がなんとなくで構造を理解していないだけ、もしくはさして重要ではないので厳密に描かれていないだけの可能性があります。
そのキャラクターのジャケットが、異世界ではなく、お金をかけてオリジナルデザインで作られたものではなく、制服だったり、支給されたものだった場合は、えりの形は現実社会のスーツのパターンに「翻訳」して作ればいいと思います
型紙を写す
紙を下に敷いて型紙を写す。
写し終わったらその型紙を切り取ります。
切り取った型紙の前身ごろと後身頃の肩の袖の肩を、2,5cm重なるように置きます。
←こんな感じに重ねる
そしてテープなどで貼り合わせる。
前後の身頃を重ねておかないと右の図のように、襟がぴょこっと浮き上がっておかしくなるので注意!
鏡を見ながら好みのラインを引いてください。
半身だけでイメージがつかみにくい場合は、別の紙に形を写して、左右作れば、計算せずに感覚で作業が出来ます。
切り出してください。
縫い代をつける。
下に紙を敷き、外側の線を写してください。
切り出してください。
左右対称になるように型紙を貼り合わせる。
縫う
接着芯を貼ってから生地を切る。
外側を1㎝幅で縫う。
角の所は糸を切らないようにぎりぎりの所まで切り込みを入れてください。(青線の所)
カーブの所は下の図のように三角に縫い代を切り取ってください。
切り取らないと、図2のように生地が重なってだぶつくので注意。
後の縫い方はフラットカラーの縫い方を参照